世界では、新型コロナの感染者が53万人、死者は2万4000人に達した。今、もっとも危機的に感染が拡大しているのが、アメリカである。26日、アメリカの感染者は、中国を抜いて8万2153人。死亡は1206人となった。
イスラエルでも感染拡大が続いている。感染者は、昨日から324人増えて2693人。死者は3人増えて8人となった。重症者は46人で、その中には、基礎疾患のない、45歳もふくまれている。回復者は67人。
新たに死亡した人は、エルサレムの病院で治療を受けていた女性(89)、ブネイブラックの女性(83)、ホロンの女性(91)。
www.timesofisrael.com/number-of-israelis-infected-with-coronavirus-rises-to-2693/
保健省は、1週間後に重症者は200人になるとみている。ここ2週間が重要な分岐点になるが、4月に入ると、過越の祭、イスラム教のラマダンがあるため、大勢が集まって感染がひろがると懸念されている。なお、4月には、ホロコースト記念日、戦没者記念、建国記念日と続くが、どれも観客なしでということになっている。
<治安部隊がテロ追跡システムで洗い出した新型コロナキャリア500人>
イスラエルでは、できるだけ検査を実施して、感染者を洗い出して隔離する作戦を続けている。その一環として、対テロ作戦で使うサイバーテクノロジーが使われることになった。
プライバシーの侵害が問題になったりしたが、このシステムを用いて、治安部隊が、濃厚接触者の洗い出しをした結果、この2週間で、500人の新型コロナウイルスのキャリアを発見した。この500人はただちに隔離とされた。
もしこのシステムがなければ、500人が自由に動き回って、いったいどのぐらいの感染者が出たかは想像に耐えない。このイスラエルのシステムを、ドイツ、イタリアが使用を検討しているとのこと。
www.timesofisrael.com/shin-bet-says-it-found-500-coronavirus-carriers-with-its-mass-surveillance/
<こんなときに・・・治安部隊襲うユダヤ人極右グループ>
現在、ハマスも西岸地区でも、テロは減っているが、西岸地区入植地イズハルで、治安部隊に火炎瓶を投げる事件が発生した。負傷者なかったが、ジーブが破損した。極右ユダヤ人組織メイール・カハネのメンバーによるもので、このグループのユダヤ人4人が逮捕された。
このような時にと、ネタニヤフ首相は、テロ犯を非難する声明を出した。
なお、イスラエルにとって、武力による防衛で手を抜くことはできないのだが、これまでに、イスラエル軍兵士45人が新型コロナに感染し、今も4156人が隔離となっている。
www.timesofisrael.com/yitzhar-area-settlers-hurl-fire-bombs-at-troops-police/