1)6日の攻撃で23人死亡:ロシア民間機危うく撃墜寸前か
先週6日未明、ダマスカス南部のイラン関係の軍事施設が空爆され、シリア人8人、イラン人兵士12人、イラン市民3人の計23人が死亡した。(レバノン系メディア報告)シリア政府は、イスラエルによるものと発表したが、イスラエルからのコメントはない。
しかし、この攻撃の直後、ロシアが、「攻撃はロシア民間機がちょうど着陸する寸前であり、イスラエルがこの飛行機の着陸に合わせて攻撃し、(シリア軍の)迎撃ミサイルの盾にしようとした。」とイスラエルを非難した。
同様の訴えはこれが初めてではなく、2018年には、実際にロシア機がシリアの迎撃ミサイルに撃墜され、乗組員15人が死亡するという事件が発生した。
この時も、ちょうど、イスラエル軍とみられる飛行機がシリア領内を攻撃した直後であったため、ロシアは、イスラエルが、ロシア機を盾に使ったと非難したのであった。
www.bbc.com/news/world-europe-45556290
2)13日の攻撃で7人死亡
13日夜中、ゴラン高原方面からダマスカス空港に向けてミサイル攻撃があり、武器庫などに着案。イラン人4人を含む7人が死亡した。攻撃されたのは、イランから武器を搬入された武器庫であったため、イスラエルによるものとみられるが、イスラエルは、今回もノーコメントである。
www.timesofisrael.com/syria-says-airstrikes-hit-targets-near-damascus/
シリア国内のイラン関係地点へのこうした攻撃はもはや数え切れないほどになっているが、イスラエルも生き残りをかけて、執念のように手を抜くことはない。危険は、国外にあるうちにたたくという方針が続けられている。
しかし、イランも執念である。スレイマニ司令官を失い、ウクライナ機を誤って撃墜し、多くの困難に直面していると思われるが、国内の反政府デモも沈静化させているようであるし、こちらも執念のように、危険地域への武器の供給配布を続けている。幸い、それを押しとどめる力も働いているようである。
3)アメリカがイランの武器搬送船を拿捕
アメリカは、14日、アラビア海で、ミサイル150基を搭載したイランの船を拿捕したと発表した。船は、イランからイエメンに武器を搬送中だったとみられる。
ミサイルは、対戦車誘導ミサイルの他、地対空ミサイル他など重要なものばかりであったとのこと。
www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/275969
日本の自衛隊が派遣されたのは、この地域である。