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9月1日新学期開始:全児童血清抗体検査で安全性を確認・学内ワクチン接種
9月1日からの新学期を約1週間後に控えた22日、ベネット首相はコロナ閣議を招集。感染がまだ深刻である中で、新学期を予定通り開始するかどうかを話し合った。結果、ワクチンの接種ができないとされる3-12歳の児童(150万人)全員に血清抗原検査を実施し、陽性、つまり、過去に無症状のまま感染して、すでに抗体を持っている子供たち、言い換えれば、感染の危険性が低いと判断された子供達にはグリーンパスを発行して、登校を許可することとなった。
一足先に新学期が始まる超正統派の子供達への抗体検査では、約30%の子供が陽性、すでに抗体をもっていたことがわかっている。
抗体検査で陰性、つまりまだ感染の危険性がある子供達には、ただちに簡易検査を行い、陽性の子供は無論、そのまま隔離される。陰性の子供達は、校内にワクチン接種会場を設けてワクチンを受けることを推奨していくこととなった。
イスラエル国内には、まだ100万人のワクチン拒否派がいる。しかし、感染拡大、重症化と死亡が、やはり拒否派の中に多いというデータが出てくるにつれて、政府もワクチン接種を強制的にすすめる傾向に出ている。
全国400箇所:イスラエル兵6000人配置で作業も大混乱
22日朝から開始された、全児童への血清抗原検査は、全国400箇所に特設会場が設置され、イスラエル軍6000人が作業にあたった。以下は検査場の様子。まあやるしかないか・・という感じである。
しかし、検査場は、子供とその親たちで超満員となり、検査結果を待つ時間が長時間になった。また申し込みや記録を担うシステムが一時クラッシュして停止してしまい、一時、兵士が筆記で記録したために、予想外に時間がかかった会場もあった。
また、抗原検査で陰性の場合に行う簡易ウイルス検査は、MDA(救急隊)が担当している。この連絡が滞ったりして、予定より検査数をこなすことができないというトラブルもあった。
この状況で、会場が密状態になった上に、マスクをしていない人も少なくなかったとして、この日の検査はあきらめて帰った親子も多かった。イスラエル軍は、システムの改善とともに、さらに作業人数を増やして対応するとのこと。
www.timesofisrael.com/tech-failures-cause-chaos-at-serological-rapid-covid-testing-facilities/