興味深いことに、ガザとの戦闘が始まる直前の5月7日から、世界中のクリスチャンたち1億人ともエルサレムを覚えて、断食しながら毎日、1時間祈るというプログラムが開始されていた。期限は、キリスト教のペンテコステの28日までとなっている。
呼びかけは、アメリカのカンサスシティにある国際祈りの家(IHOP・プロテスタントのマーク・ビックル牧師)で、イスラエルが分裂の危機、イランとの戦争の危機など、さまざまな危機にある中で、今こそとりなす時だと考え、このプログラムを立ち上げたとのこと。
テーマは、聖書の中のイザヤ書62章。「シオンのために、私は黙っていない。エルサレムのために黙り込まない。」とイスラエル、特にエルサレムのための取りなしが語られている。
この3月、ネットで、100万人を目標に、ビックル牧師が、これを呼びかけたところ、宗派も国境も超えて、参加登録が殺到し、わずか3週間でそれが達成されたという。
その後も増え続けて、最終的には500万人(100言語)は祈っているのではないかとビックル氏は驚きとともに語っている。(以下のビデオは、CBNニュースより。先月のものなので、最終的な参加者は1億人推測されている。)
オンラインの世界になったからこそ可能になったことで、ビックル牧師は、このことを通じて、イスラエルという中心的な要素で、世界中のクリスチャンがつながることになると期待を持って語っている。
このプログラムについては、賛否両論の声も聞いている。しかし、今のガザにおける、イスラエルでの緊張が始まったのが、このプログラムが始まってから2日目のことであったということは、注目に値するかもしれない。
さらには、今まだ目立ったイスラエルへの攻撃がガザからも西岸地区からも出ていないということは、その祈りが届いているのかもしれないとも思う。
さまざまな論議はあるが、これからいったいイスラエル周辺で何が起こっていくのかわからない中、今から20日ほどの間、これほどの数の世界のクリスチャンや教会が、イスラエル情勢に目をとめるというだけでも意義は大きいのではないだろうか。