4月1日(水)イスラエル考古学庁は、3歳児がテル・アゼカ遺跡で、偶然発見された小さな石が、3800年前のカナン人のスカラベ型の印章であったと発表した。
スカラベ型とは、日本では糞転がしと呼ばれている虫の形ということである。
テル・アゼカ遺跡は、ダビデ王がゴリアテと戦った場所として聖書に記されている小さな丘(テル)である。(第一サムエル記17章)
3歳のジブ・ニツァンちゃんは、両親と2人の姉とともに、この遺跡に来ていて、道端にあった石をふと拾ったところ、ただの石ころでなかったため、両親はすぐに考古学庁に連絡を入れたとのこと。
このスカラベ型の印章は、古代エジプトの時代にお守りとされていたものである。昆虫のスカラベは、ころがした糞の中に卵を産むことから、何もないところから、新しい命の再生する象徴とされていたという。
当時はまだイスラエルが国として立ち上がる前後で、エジプトがこの地域に影響力を及ぼしていた時代である。
テル・アゼカは、テルアビブ大学が、もう15年にわたって発掘しているが、そのチームが見つけていなかったものを、3歳児が、ふと道端で発見したということである。
なんとも、イスラエルの神、主らしい出来事である。