コロナ禍での制限にもかかわらず、2021年、イスラエルへ移住したユダヤ人の数は、10月の時点で2万360人。2020年に比べ、31%増えたと、イスラエル移民省と、ユダヤ機関が発表した。傾向としてはアメリカなど欧米からの移住の増加である。
最大はロシアからの5075人だが、全体からすると5%減っている。一方、アメリカからの移住者は3104人だが、2020年に比べると、41%の増加となっていた。これに続くのは、フランスからの2819人で55%増。
ウクライナからは2123人で4%増。ベラルーシから780人で69%増。アルゼンチン、イギリス、ブラジルとなっている。また、特記すべきは、昨年から始まったツール作戦で、エチオピア系ユダヤ人がこれまでに1589人到着していた。
こうした移住者は、年齢層も若い。23.4%は0-17歳、33.4%は18-35歳、16.3%は36-50歳で、65歳以上は13.9%であった。移住者の半数以上は35歳以下ということである。
移住先で最も多いのはエルサレムで2184人。続いてテルアビブの2122人。ネタニヤが2031人、ハイファ、アシュドドと続いている。
www.timesofisrael.com/31-increase-in-jewish-immigration-to-israel-in-2021-so-far/
<石のひとりごと>
ユダヤ人の国イスラエル。なんと劇的な国だろうか。イスラエルが独立したのは、あのバビヤールの大虐殺から、わずか7年後である。あの虐殺されていった人々は、この日を想像すらしなかっただろう。
イスラエルは多くの戦争を乗り切り、今も生きている。そればかりか、今も世界各地に散らされたところから、ユダヤ人たちは集められている。建国以来、イスラエルに戻ってきたユダヤ人は、334万人である。*写真は26カ国からきたユダヤ人移住者
ベネット首相が言うように、国がないからこそ、ユダヤ人は虐殺された。最大の祈りは、国の存続である。だから、終わりの時にも、確かにイスラエルが滅びることはないだろう。やがては存続危機に陥った世界諸国がこのイスラエルを見上げることになるというのも納得できる。聖書には、つぎのように書いてある。
終わりの日に、主の家の山は、山々の頂きに堅く立ち、丘々よりもそびえ立ち、国々の民はそこに流れてくる。多くの異邦の民が来て言う。「さあ、主の山、ヤコブの神の家に上ろう。主はご自分の道を、私たちに教えてくださる。私たちはその小道を歩もう。」それはシオンからみおしえが出、エルサレムから主のことばが出るからだ。(ミカ書4:1-2)