<イスラエルの人口推移>
毎年、建国記念日と、新年に、中央統計局から発表される統計値。今年の新年の人口は昨年より、15万6000人増えて874万3000人となった。
このうち、ユダヤ人は652万3000人で全体の74.6%にあたる。アラブ人は182万4000人で20.9%。イスラエルはユダヤ人の国だが、市民の5人に一人はアラブ人ということになる。
昨年生まれた新生児は18万1405人。出生率(1人の女性が産む子どもの数)は3.11で、OECD諸国で最高となった。超正統派、アラブ人が多産ということもあるが、出生率は日本(1.44)の倍以上になる。。
これに加えて、昨年来た移民は、2万5977人で、イスラエルの人口は着実に増加している。
また、イスラエル人は、ハッピーな人々だが、今年も国民の88%が、今の生活におおむね満足と答えた。
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5018246,00.html
<チャリティの季節>
例祭といえばイスラエルではチャリティ。ユダヤ教もイスラム教も貧しい人に施すことは善行と考えられているため、例祭中は、特にチャリティ活動が盛んになる。
今年は、日々の食料にも困る家族は、全国で24万3000家族。とはいえ、ある障害者夫妻に支給された生活保護は、2人で月4500シェケル($1280・約14万円)。額面だけであれは、日本より多いかもしれないが、イスラエルでは、家賃や物価が高いせいもあり、これだけあっても食べていけないのである。
ラテット(To give) という国のフードバンクは、180のNGO、地元組織などが協力し、195箇所のスーパーマーケットに大きな箱を設置している。そこに市民が買った食料から献品していくのだが、この時期、箱はけっこういっぱいになる。それも加えて、全国105のコミュニティの貧困家庭に食料を配布する。
ボランティアは全国で9000人。子どもや、兵士、ビジネスマンなど様々な人々が参加するという。
別のNGO団体は、例祭以外から6000家族の食料支援を行っているが、新年には、その倍の13000家族に、1家族あたり380シェケル(約100ドル)の食料支援を行う。
この他にもユダヤ教関連の団体、クリスチャンの団体も例祭には特別な支援活動を行っている。