目次
10月7日から1年:痛みを共有するイスラエル人たち
昨年、ハマスがイスラエル南部に侵攻して、残虐に1200人を殺害し、251人を拉致していったのは、ユダヤ教の秋の例祭の最終日、シムハット・トーラーが始まった早朝であった。
このため、イスラエルでは、今年のシムハット・トーラー(10月23日日没から24日)ハマスやヒズボラが、この日を狙ってまた攻撃をしかけてくるのではないかと、各地で警戒体制を強化していた。
国内では、テレビで、犠牲者たちや、拉致されたままの人々、イスラエル軍基地が、被害に遭う直前まで、仮庵の中で楽しむ写真が紹介された。
その中には、キブツ・ニール・オズで、当時9ヶ月だったクフィル・ビバスちゃんの写真もあった。
エルサレム嘆きの壁は22日ホサナ・ラバで再び満員
エルサレムは、今の所、サイレンもほとんどならず、通常の日常が続いている。22日は仮庵の7日目にあたるホサナ・ラバの日であった。ユダヤ教では、新年の角笛の呼びかけで悔い改めがはじまり、ヨム・キプールで、悔い改めが終わった罪が贖われるとされている。
しかし、このホサナ・ラバでは、まだ悔い改めが終わっていなかった罪が赦されるかもしれない最後のチャンスの日と言われている。この日はまた新しい年に豊かな雨が降るようにと祈る日でもある。
この後に来るのが最高の喜びの日とされるシムハット・トーラー、与えられた聖書を喜び、聖書通読が始まる日となる。
石のひとりごと
これほどの不条理、理解に苦しむ苦難、今もまだ先行きは全く見えない中、これほどの人々が神の前に出ている。いやこの状況だからこそ、神の前に出ているのかもしれない。
すべての主権は、人間ではなく、神である主にある。すべてはこの神の手の中にあるということ、またこの主の前に義なる人間は一人もいないという、へりくだりも学ばされた人々である。