イスラエル国内のアラブ人地域での殺人事件が急増していることが問題になる中、22日、ドルーズ地域、アブ・スナンで、銃撃による殺人事件が発生。4人が死亡した。4人のうち、3人は、同じサーブ一族に属するガジさん(53)、ゾハル・アルさん(45)、アミールさん(28)だった。
遺族によると、3人はマフィアではなく、イスラエル軍にも従軍し、予備役も務めている普通の庶民であったという。またガジ・サーブさんは。市長選挙に立候補していた人でもあった。
国内ではアラブ人同士の殺人事件が、エスカレートしており、今年に入ってからだけで156人が死亡した。2022年同時期の死者は68人だったので、2倍以上である。なぜここまで殺人事件が急増しているのかは不明だが、アラブ住民たちは、イスラエルの警察が、ユダヤ人地域ほどに動いていないと怒りを発している。
ネタニヤフ首相は、シンベトを対処にあたらせると発表したが、これはテロ組織相手の組織であって、国内市民の間での犯罪関連事件に使うことには役割の定義や法律を超える可能性が指摘されている。
また国内治安相のベングビル氏は、西岸地区のパレスチナ人と同様、国内でもアラブ人を裁判なしに拘束できるようにするべきだと主張した。これについては、ミアラ司法長官はこれを拒否している。
無力感の中、アラブ政党ラアム党のアッバス氏は、アラブ自衛団を結成するとして、その準備に入っている。