S300ミサイルを巡って 2013.6.1

アサド大統領がすでに第一便を受け取ったと示唆するS300地対空ミサイル。これまでの情報収集の結果、イスラエルは現時点では、まだ搬入されていないと判断しているもよう。

一方、ロシアの防衛筋は、S300ミサイルをシリアに搬入したかどうかは知らないとしらばっくれている(ロイター記事)。

ロシア紙は、搬入時期は年内と報じるものもあれば、2014年になってからと報じるものもあり、実際はどうなっているのかはまだまだ明らかでない。

S300ミサイルは複数のパーツがシステムで動くため、操作人員に訓練が必要となる上、セッティングして実験が終わるまでには数ヶ月はかかるとの解説もある。

しかし、本当にS300が稼働可能にまで配備された場合は、いかなる戦闘機もミサイルもシリア上空に入れなくなり、イスラエルの治安維持に大きな脅威となってくるため、油断は禁物だ。イスラエルは継続して情報収集しているものと思われる。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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