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3月31日現在:感染者4831人:死者18人
イスラエルでは、過去24時間の感染者が4831人となった。死者は3人増えて計18人。
死亡したのは、50歳女性、49歳(不明)、58歳の男性となっている。現在、重症者は83人。この中には、基礎疾患がまったくない健康な20歳代の男性もおり、若年層でも重症化することを知らせている。
医療崩壊に関して問題になるのは、人工呼吸器の数だが、現在、呼吸器を使用しているのは、66人。国会でのコロナ関連委員会情報として、Times of Israel が伝えたところによると、イスラエルにある人工呼吸器は、1437台とのこと。
朗報は、初期に新型コロナ肺炎と診断され、一時危篤になっていた東エルサレムの観光バス運転手(38)が、回復し、自宅に戻ったというニュース。最後まで諦めず、ウイルスと戦ったということだろう。
www.ynetnews.com/article/rJRYbUxwU
規制強化:過越・復活祭・ラマダンの4月:集会は2人まで
ネタニヤフ首相は、自主隔離の向こうから、市民たちに、あらためて自粛行動を呼びかけた。4月は、3大宗教の例祭が続く月だが、同居する家族以外の人との集会は2人までと、実質、集会は禁止する規制強化を発表した。規制を破る者には、罰金が科せられる。
ユダヤ教の過越(4月8−15日)、キリスト教イースター(4月5日:パームサンデー、17日、グッドフライデー、19日:イースター)、イスラム教ラマダン(4月23日ー5月24日)
イスラエルの記念日もオンパレードである。ホロコースト記念日(4月21日)、戦没者記念日(4月28日)、独立記念日(4月29日)
www.jpost.com/Israel-News/Netanyahu-Kahlon-present-national-economy-support-plan-watch-live-622966
超正統派地域へのとりしまりで4人逮捕:罰金も
イスラエルでは、ユダヤ教超正統派が、政府の方針に従わず、シナゴーグなどでの集会を続けて、感染者も多い。i24によると、超正統派は、科学を信用していないことや、情報が入りにくいこともあり、新型コロナへの恐れがないという。マスクや手袋を装着している人もほとんどない。
30日、警察は、エルサレムの超正統派地域、メア・シャリームへの警備を行い、シナゴーグにいた25人を解散させた。罰金は、5000シェケル(15万円)。
また、自宅から100メートル以上離れたところをうろついていたとして、5人が取り締まりを受けた。罰金は、一人500シェケル(1万5000円)4人逮捕との情報もある。
政府は、規制を強化するため、武器を所持したイスラエル軍兵士600人を、警察のコロナ対策支援として割り当てた。世界各国首脳が、「これはウイルスとの戦争」という言葉を出しているが、まさにそのような様相である。
爆発感染に備える:モサドがマスク1000万枚を調達
いつもは、外国でスパイ活動をしているモサド(ヨシ・コーヘン長官)が、先週、またマスク1000万枚をどこからか調達してきていたことがわかった。
マスクとともに人工呼吸器数十台、外科用N95マスク2万5000枚、数え切れないほどの検査キットも調達してきたとのこと。モサドは、これからも医療物資の調達は継続するとのこと。検査キットについては、”国交のない国から”と伝えられており、湾岸諸国とみられている。
www.jpost.com/Israel-News/Mossad-bought-10-million-coronavirus-masks-last-week-622890