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過激ユダヤ人入植者がパレスチナ人村放火:3人焼死
過激ユダヤ人入植者の暴力の問題がエスカレートしている。先週6月25日(水)、この日は、イランとの停戦に入った翌日だった。この日の夜、西岸地区パレスチナ人地域、ラマラ近郊のカフル・マリクに過激ユダヤ人入植者数十人から100人近くがなだれ込み、家や車に放火した。パレスチナ人3人が焼死し、7人が負傷した。
مستوطنون يهاجمون قرية كفر مالك في رام الله ويحرقون ممتلكات الفلسطينيين pic.twitter.com/9G3TvpHvhv
— التلفزيون العربي (@AlarabyTV) June 25, 2025
パレスチナ人たちは投石して戦おうとして混乱となった。イスラエル軍が駆けつけて、止めようとしたが、民間人が混乱している中で銃撃するわけにもいかず、投石で負傷した兵士もいたとのこと。
この時に逮捕された入植者は5人だけだった。入植者イスラエルの人権団体イエシュ・ディンは、現場にはイスラエル兵たちもいたが、入植者たちを止めようとしていなかったと訴えている。
続いて、27日(金)から28日にかけての深夜、再びカフル・マリクで暴動になっていたため、駆けつけたイスラエル軍とイスラエルの警察に向かって、ユダヤ人入植者たち数十人が、車をつっこませるなどの暴力行為に及んだ。警察車両のタイヤを切りつけた者もいた。
سلاحٌ مقابل لا شيء … هنا صاحب الأرض، هنا من لا يهاب صوت الرصاص، هنا من هو هنا، إلا أنت.”
تصدّى أهالي قرية شقبا غرب رام الله لهجمات مستوطنين إسرائيليين pic.twitter.com/24umcV8Onf
— Tamer | تامر (@tamerqdh) June 27, 2025
これにより、複数のイスラエル兵が負傷したため、入植者6人が逮捕された。この後、軍によるパトロール隊が待ち伏せされて攻撃されるという事件も発生していた。
国際社会とアラブ諸国からの非難
過激ユダヤ人入植者の問題は、最近では毎日のように発生しており、国際社会でも問題となっていた。
強硬右派たちは、パレスチナ人に恐怖を与えて、西岸地区、エルサレム、イスラエル全土から、自ら出ていくしかない状況を作って、追放したいのである。結果的にユダヤ人だけの地にしたいのである。

これほどに暴力的な入植者たちが出てきたのは、強硬右派政権の中でも特に強硬な、宗教シオニストで経済相のスモトリッチ氏、警察を統括するベン・グヴィル氏が登場してきてからである。
今回の恐ろしい事件に先立つ6月10日には、イギリスとカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ノルウェーが、こうした動きの責任と問うとして、スモトリッチ氏とベグヴィル氏に対して、資産凍結と入国禁止を発令していた。
また今回、パレスチナ人が3人も死亡したことを受け、サウジアラビア、UAEなどが、非難する声明を出した。
イランとの戦争が停戦となり、少しその隙間の間に、トランプ大統領とネタニヤフ首相は、イスラエルとの国交を通じて経済的な成長もめざすアブラハム合意に参加する国を拡大しようとしている。
しかし、ユダヤ人入植者のこのような行為は、それを妨害することにもなりかねないと思われる。
