www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4317755,00.html
9日、先週金曜のヘブロンでの衝突に引き続いて、再び西岸地区でイスラエル兵と、パレスチナ人の石投げのデモ隊との衝突があった。衝突があったのはナブルス近郊のクファル・カドムという村。西岸地区では最も危険とされる地域の一つである。
イスラエル兵らは、暴動に対処するフル装備の兵士だったが、パレスチナ人らに石を雨のように投げつけられ、途中から背中を向けて遁走。兵士たち3人は、負傷して病院に収容された。この様子はビデオに撮影されユーチューブに流されるというイスラエル軍にとっては屈辱的なこととなった。
<民主国家軍のジレンマ>
兵士たちはフル装備で武器を持っていたのだが、相手が投石レベルの民間人の場合、兵士が実際に武器を使えるのは、自分の命の危険が迫ったときのみという制限が付けられている。
もし違反すれば、兵士は裁判に訴えられる。そのため、どんな状況でも「これは命の危険が迫った場合かどうか」を考えなければならない。この状況を兵士たちは「まるで後ろ手に縛られているようだ。」と語っている。
また、そうした危険な場面でも常につきまとっている記者たちのカメラがいかに足かせになるかも語っている。
9日のケースでは、西岸地区では最も危険な地域に、しかもすでに西岸地区での暴動への危険性が高まっていることがわかっているにもかかわらず、わずかな数の兵士が送り込まれていた。
イスラエル軍では、この状況を重要に受けとめ、今後最前線に出ていく兵士たちの訓練と司令体制の見直しを行うという。(写真はヘブロンに駐留するイスラエル軍兵士:Yネット・ロイター)
なお、ガザで勢力を強めているハマスが、西岸地区の眠っているハマスのセルを活性化しているとの情報がある。