停戦に大きな役割を果たしたムルシ大統領。来月を期限とする憲法制定を前に、22日、大統領の決断を最高裁であっても阻止できないとする法案を出した。つまり大統領は、エジプトで最高の地位-エジプト人曰くかつてのパロ-のような地位に立つということになる。
これに反発したエジプト人たちが23日、「ムルシはイスラム主義を持ち込もうとしている」「ムルシとムバラクは同じだ」と各地で大規模な反ムルシデモを行い、警察との衝突で100人以上が負傷した。カイロのタハリル広場では、座り込みのデモが続く見通し。
アメリカは、ムルシ大統領が独裁へと向かうのではないかとの懸念を表明している。