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西岸地区で激戦:指名手配犯含むパレスチナ人5人死亡
ガザと同様、西岸地区でも激戦が続いている。西岸地区でイスラエル人が1人テロで死亡した後の13日、イスラエル軍は、西岸地区のナブルスの北東15キロあたりにあるトゥバスとその隣接する地域で、12時間にわたって、テロリスト摘発の作戦を実施した。
この戦闘で、指名手配中のハマスのテロリストを含むパレスチナ人5人が死亡。イスラエル兵も4人が負傷した(2人は中等度)。武器も押収した。
www.timesofisrael.com/5-palestinian-gunmen-killed-four-troops-hurt-in-west-bank-raid/
西岸地区に新規ユダヤ人入植地を承認:2017年以来
西岸地区で戦闘がエスカレートしている中だが、イスラエル政府民生局は、13日、西岸地区における正式なユダヤ人入植地を148エーカー増やす形で承認した。当初より26エーカー削減されたのではあるが、正式とされる入植地領域が拡大することになる。
今回、承認された地域は、ナハル・ヘレツと呼ばれ、エルサレムと、現存する入植地グッシュ・エチオンをつなぐ位置にあたり、パレスチナ人助住地であるベツレヘム周辺を分断する事になる。
入植地反対を推進するユダヤ人団体ピースナウは、今回の承認は、パレスチナ人の居住地を分断することを目的として認められたもので、西岸地区の事実上併合に向けた一歩だと批判の声を上げている。
入植地の拡大は、パレスチナ人の反感を買うことになるため、どうしても年月がかかる。拡大の決定は2017年以来であった。この決定について、宗教シオニストのスモトリッチ氏は、歴史的な瞬間だと賞賛する声をあげた。
石のひとりごと
西岸地区でのイスラエル軍による激戦は、イスラエルの自衛のために、テロリストの摘発という目的で行われている。
しかし、一方で、強硬右派たちが、西岸地区を併合するという大きな目標をちらつかせながら、暴力的なこともしている。
イスラエルが西岸地区でしていることは、自衛なのか、西岸地区の制覇という目標なのか、ごっちゃになって、国際社会に発信されてしまうように思う。
イスラエルは多様な国なので、極右とされる人々がいる。前にも書いたが、イスラエルは一つの顔でない部分があり、非難を呼び込む動きもある。
それらを全部含めて、イスラエルという国を見、とりなす必要がある。