西岸地区北部トゥバスで脱獄テロリストの息子含むパレスチナ人6人死亡 2024.9.6

Men inspect a vehicle that was targeted by an Israeli airstrike in Tubas in the north of the West Bank on September 5, 2024 (JAAFAR ASHTIYEH / AFP)

西岸地区北部では、5日深夜2時すぎにイスラエル軍がパレスチナ人地域ファラを攻撃、パレスチナ人戦闘員1人が死亡。

続いて、4時すぎには、トゥバスでの銃撃戦と、ドローンによる攻撃で、パレスチナ人戦闘員少なくとも5人が死亡した。全員イスラエルへの銃撃をした戦闘員である。

トゥバスで死亡した5人は、フメド・アブ・ダワス(24歳)、モハメド・アブ・ジュマ、30歳、クサイ・アブド・アル・ラゼク(26歳)、モハメド・アブ・ザガ(23歳)とモハメド・ズベイディ(21歳)

モハメド・ズベイディは、元ジェニンのアルアクサ旅団長官で、インティファーダの象徴とも言われた極悪テロリストのザカリヤ・ズベイディの息子だった。

ザカリヤは、2021年9月に、イスラエルのギルボア刑務所から、5人の仲間と脱獄して、再逮捕されるまで2週間、警察を振り回した人物である。

その息子のモハメドも父に負けないテロリストで、国境近くのイスラエルの町やイスラエル軍への攻撃に関わっていたとのこと。イスラエル刑務所に投獄の経験もある。

(左が息子・右が父親)

共に殺されたパレスチナ人も皆、イスラエルを攻撃したことのあるテロリストたちだったとイスラエル軍は報告している。

これで、今現在この地域、ジェニンやツルカレム周辺で行われている、テロリスト掃討作戦で死亡した、ハマスやイスラム聖戦などパレスチナ人戦闘員は30人となった。

パレスチナ自治政府によると、10月7日以降、西岸地区で、イスラエル軍との戦闘で死亡したパレスチナ人は670人である。一方、テロ攻撃で死亡したイスラエル人や治安部隊は29人。イスラエル軍が逮捕したテロリスト容疑者は約5000人で、このうちハマスは2000人以上とされている、

www.timesofisrael.com/six-palestinians-said-killed-in-idf-drone-strikes-clashes-in-west-banks-tubas/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。