西岸地区も爆発寸前!?シンベト諜報機関が警告 2023.10.31

ジェニンでの衝突 スクリーンショット

現在、南のガザ・ハマス、北のヒズボラとの戦闘が続いているが、西の西岸地区も爆発寸前だと、シンベト(国内諜報機関)長官のロネン・バル氏が、治安閣議に警告を出した。

西岸地区での深刻な衝突:パレスチナ市民が死亡

イスラエル軍は30日、西岸地区でも衝突が続いているジェニンに入り、掃討作戦の中で、町の象徴的な門をブルドーザーで破壊したという。その後、銃撃戦となって、パレスチナ人テロリスト4人が死亡した。(27歳、25歳、28歳、23歳)

ジェニンは、ハマスやイスラム聖戦、その他のパレスチナ人グループの拠点となっているところで、これまでからもイスラエルが、頻繁に入ってテロリストの逮捕や、その家の破壊などを行ってきた町である。

この日、ナブルスで、ハマス上官を逮捕した他、西岸地区全域でハマス38人を逮捕したとのこと。

また、ハマスの1400人以上の人を虐殺され、239人がガザで捕虜になっていることを、強硬右派、特に入植者と言われる過激ユダヤ人たちが黙っているとは考えにくい。

あまり報道にまでは出ていないが、入植者たち(実際には強硬右派というだけで、西岸地区に住んでいいない者である可能性もある)が、パレスチナ市民たちへの暴力行為も行っているようである。

www.timesofisrael.com/palestinian-terror-leader-3-gunmen-killed-as-idf-troops-raid-jenin-camp/

この他、過激ユダヤ人入植者(実際いは西岸地区に住んでいない者である可能性もあるとのこと)が、パレスチナ人を襲撃する事件も発生しているようである。

28日、オリーブ畑近くで、過激入植者たちと、パレスチナ人の衝突が発生し、オリーブの収穫をしていたとみられるパレスチナ人のムハンマド・サレハさん(40)が、銃撃を受けて死亡した。

入植者たちはライフルを持っていないので、撃ったのは、その時現場にいた非番のイスラエル軍兵士が容疑者とされ、逮捕された。しかし、それが本当かどうかは調査中である。

www.timesofisrael.com/off-duty-idf-soldier-arrested-on-suspicion-of-shooting-dead-palestinian-olive-farmer/

こうした衝突が続いていることと、西岸地区にもハマス分子は大勢潜んでいる。西岸地区で大きな爆発的な危機があるのではないかと懸念されているということである。

エルサレムでナイフテロ・警察官重傷

30日、エルサレム旧市街近くの路面電車駅シブティ・イスラエル近くのガソリンスタンドで、警察官(30)がナイフで刺されて重傷となった。

犯人は、17歳のパレスチナ人で、近くにいた警察官が射殺した。

www.timesofisrael.com/police-officer-seriously-injured-in-jerusalem-stabbing-assailant-shot-dead/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。