西岸地区でイスラエル兵1人死亡:反撃でイスラム聖戦4人死亡 2024.7.3

West Bank city of Tulkarem, during a raid on July 1, 2024. (Zain Jaafar/AFP)

西岸地区で道路脇爆弾による戦死続く

西岸地区の戦闘が深刻になりつつある。1日、西岸地区パレスチナ自治区ツルカレムに近い難民キャンオプ、ヌル・シャムスで、イスラエル軍の装甲兵委員輸送車が走行中に、道路脇に設置されていた爆弾が爆発。

これにより、車を運転していたヤフダ・ゲト第一軍曹が死亡。車に乗っていたもう一人は重傷となった。

2人の救出を試みるイスラエル軍部隊は、近くにいたパレスチナ戦闘員らにドローンで攻撃。

一方パレスチナ人戦闘員らが、車の近くの爆弾を爆破させた。これにより、近くにいたパレスチナ人女性が死亡。イスラエル軍も銃撃で反撃し、パレスチナ人1人が死亡したが、自治政府によると、15歳の少年であったもようである。

イスラエル軍攻撃については、イスラム聖戦が犯行声明を出した。

道路脇に罠として爆弾が設置されており、その被害が相次いだ。この前日には、ジェニンでも同様に、道路脇にあった爆弾が爆発し、救出の際にイスラエル兵1人が死亡。16人が負傷していた。

www.timesofisrael.com/soldier-killed-another-seriously-hurt-by-roadside-bomb-in-west-banks-nur-shams/

ヌル・シャムス現場から100m地点で反撃:パレスチナ人戦闘員4人死亡

ヤフダ・ゲト軍曹が、ヌル・シャムスで戦死した後、軍は道路脇に爆弾を設置したグループを待ち伏せし、3日にやってきた4人に対し、ドローンで攻撃。4人が死亡した。

現場は、ゲト軍曹が死亡した現場から100mの地点だったという。

4人は、ヤジード・サアド・アル・シャフィ、ニムル・アンワル・ハマルシェ、モハメド・シャハダ・とモハメド・ハッサン・ガナム。4人とも銃を担いだ写真がアップされており、明らかに戦闘員である。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。