目次
西岸地区ツルカレムでハマス指導者ドローン攻撃で死亡
イランやヒズボラがどう出てくるのか懸念される中、イスラエルは、着々とハマスやヒズボラの司令官レベルの人物の暗殺を行なっている。
3日朝、ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人の町トゥルカレムで、車両に対するイスラエル軍のドローンによる攻撃があり、ハマス司令官ハイサム・バリディと一緒にいた武装組織4人が全員死亡した。
イスラエル軍はその後、トゥルカレムに突入し、戦闘の中で使われたドローンによる攻撃で、パレスチナ人戦闘員4人が死亡した。この一連の攻撃で、9人が死亡したことになる。
www.timesofisrael.com/hamas-commander-eight-other-gunmen-killed-in-idf-drone-strikes-near-tulkarem/
このほかにも、ハマス司令官たちが、暗殺されているが、全部は把握できていない。ガザでの最高指導者はシンワルだが、その足跡に関する情報はない。エルサレムポストが、サウジアラビアのメディアの報告として伝えたところによると、これまでにシンワルは、親しい仲間たち5人を失ったとみられている。
www.jpost.com/israel-hamas-war/article-813059
ハマスは、2日、ここ数週間で最大となる19発のロケット弾を、ガザからイスラエル南部へ発射した。最長は国境から65キロもイスラ絵う内部のキリアット・マラキに着弾したが、空き地であったことから被害はなしだった。
人質交渉で交渉団をまもなく派遣?:バイデン大統領は冗談はやめろと怒り
こうした中、ネタニヤフ首相は、ハマスとの交渉を再開するとして、交渉団をまもなく派遣するとホワイトハウスに伝えた。しかし、ネタニヤフ首相はこれまでに何回も、交渉団を派遣したが、毎回、新たな条件を出して、交渉がまとまったことはない。
国内からは、ネタニヤフ首相は、ハマスを殲滅したいのであって、人質を取り返す気はないと言われ、市民やイスラエル軍指導者らからも批判されている。今も交渉をすると言っているが、かっこうだけで、譲歩する気などないと考える方が自然だろう。
要するに、ネタニヤフ首相は、ハマスが降参するような状況を作り上げた中で、交渉を行い、ハマスが、イスラエルの要求を全部受け入れるようにすることが目標なのである。
バイデン大統領は、イスラエルの防衛を助けると明言し、アメリカ軍を地域に派遣している。
しかし、今ネタニヤフ首相が、これだけハマスを痛めつけながら、交渉するといっていることについては、「もうそんな冗談言うのはやめてくれ(Stop bullshitting me!)」とネタニヤフ首相に怒りをぶつけたという。
バイデン大統領は、ヒズボラやハマス最高指導者の暗殺が、交渉を進めることになったとは思えないと言ったとのこと。