西岸地区でのテロ対策継続中:ジェニン近くの衝突でパレスチナ人テロ工作員3人死亡 2025.10.29

A youth inspects a scorched vehicle at the site where three Palestinians were killed by Israeli soldiers at Kafr Qoud, near Jenin, West Bank, Oct. 28, 2025. (EPA Photo)

ハマスはその支持者は、ガザにいるだけではない。2023年10月7日以降、西岸地区にいるパレスチナ人テロリストたちは、イスラエルでのテロを活発化させている。

パレスチナ自治政府が、十分な取り締まりをしないため、イスラエル軍は部隊を派遣し、テロの事前摘発を継続している。

イスラエル軍によると、この2年間の間に、逮捕した指名手配テロ容疑者は、6000人以上で、このうち2350人はハマスだった。密輸された武器なども多数、摘発されている。

この時に発生する銃撃戦などの衝突に加え、空爆やドローンによる攻撃も100回以上行われており、パレスチナ人の死者数は1000人を超えている。イスラエルはその大多数は戦闘員だと主張しているが、パレスチナ側は、子供たちなど市民が多く含まれていると主張し、国際社会の非難はイスラエルに向いている。

一方、この2年の間のイスラエル側の死者数は、イスラエル国内と西岸地区で発生したテロで死亡した市民と、警察など治安部隊隊員は62人となっている。

イスラエルは、2025年1月、大規模な地上軍を西岸地区に派遣。ジェニンに近い難民キャンプと、2つの難民キャンプ、トゥルカレム、ヌルシャムから住民を移動させて、駐留を続けている。カッツ国防相によると、西岸地区でのテロ警報は80%減ったと語っている。

この頃から、イスラエル軍による空爆はほとんどなくなっていたが、この10月28日(火)、イスラエル軍は、西岸地区北部のジェニン近くの村へ、警察、ヤマム対テロ部隊による攻撃を行った。

これにより、洞穴に隠れていた、パレスチナ人テロリスト3人が死亡した。

アブドラ・ムハンマド・オマール・ジャラムネ(27歳)、カイス・イブラヒム・ム・ムハンマド・アル・ビタウィ(21歳)、アフメド・アズミ・アレフ・ナスラティ(29歳)

3人の遺体はイスラエルが保護している。

www.nytimes.com/video/world/middleeast/100000010485695/jenin-west-bank-israel-hamas.html?smid=url-share

www.timesofisrael.com/3-terror-operatives-planning-attack-are-killed-by-snipers-in-west-bank-police-say/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。