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イランに雇われ利用されるイスラエルのユダヤ人
レバノンでの通信機器爆発がイスラエルによるもであったとするなら、イスラエルが相当な水面化で、ヒズボラとの戦いに備えてきたということである。
しかし、イランも負けてない。水面化で、イスラエル国内の分裂を利用して、ネタニヤフ首相含む政府指導者を暗殺し、イスラエル国内を混乱させる作戦を進めていることがわかった。
17日、重要防衛政治家を暗殺しようとして設置されていた地雷型爆弾が未然に発見されたが、そのターゲットは、モシェ・ヤアロン元国防相であった。
続いて19日、シンベトは、ネタニヤフ首相、ガラント国防相、シンベトのバル長官、またベネット前首相を暗殺しようとする、イランの計画を未然に阻止したと発表した。
驚いたことに、その計画に協力していたのは、アシュケロン在住のイスラエルのユダヤ人ビジネスマン、モティ・ママン(73)だった。ママンは、シンベトに、先月逮捕されていた。
ママンは、今年4月、以前から関わりがあったトルコのビジネスマン2人から、ビジネスで、トルコに来るよう連絡を受け、トルコに向かった。
そこで、裕福なイラン人実業家、エディに会う予定だったが、エディがイランから出国できなかったため、ママンがイランへ極秘で入ったという。
ママンは、イラン国内でエディとハジというイラン治安組織メンバーと会談。そこで依頼されたことをするのに、100万ドルを要求。8月にもう一度イランに入った際に、ネタニヤフ首相たちの暗殺計画への協力依頼を受け、諸費用として、5000ユーロを受け取っていた。
仕事は、イスラエル国内の特定の場所に関する情報収集や写真撮影、他にもイランに依頼された仕事を実行に移していないイスラエル人を脅迫するなどである。
さらには、欧米在住で、イラン政権に反対するイラン人を殺害することができる、ロシア人、アメリカ人を雇うことも依頼されたとのこと。
www.jpost.com/israel-news/defense-news/article-820820
祖国を嫌うイスラエル人もいる?
逮捕されたママンは、容疑を否定しておらず、逆に逮捕されてよかったといっており、捜査に協力しているとのこと。ママンの弁護人は、すべては、ビジネス上の判断ミスだったと主張している。
しかし、2回もイランに入っている上、イランと分かった上で、100万ドルも要求し、実際に諸費用として5000ユーロを受け取っている。これが判断ミスと言えるのか。
また、73歳の高齢者に、ネタニヤフ首相暗殺に関する仕事をさせようとする、それを大胆にも語った上で、それに諸費用として大金委ねるなど、どうにも理解に苦しむ流れである。
しかし、ママンの隣人によると、ママンは、イスラエル人でありながら、心から祖国を嫌っており、ここに住んでいることに満足していなかったという。
隣人は、シンベトが、ママンを逮捕しにきたとき、ママンがスパイだったとすぐにわかったと言っている。
www.jpost.com/israel-hamas-war/article-820980
ママンには、メンタルに課題のある妻と、2人の子供がおり、1人はガザで、1人は北部で従軍しているという。イスラエル国内で、特に世俗的な人々の中には、極端な左派を含め、さまざまな理由で今の政府を憎んでいる人もいる。
国を愛するがゆえに、それを間違った方向に導いている政府を憎むという形の人もいる。人質奪回のための反政府デモをおこなっている人の中には、実際には、人質のことより、政府を打倒しようとする人々もいる。
シンベトによると、ここ数ヶ月、イランが、ネット上で、イスラエル人を騙して、イランの策略のために利用しようとする動きがあるという。国を憎む人々が、そういう動きにひっかかる危険性があるということである。国の分裂は敵にあなどられる。
ホロコーストのサバイバーが言っているように、憎しみは、何の益も生み出さないばかりか、自分と周囲を破壊するということを実感させられる。