ハマスとの戦闘が始まってから、もう1年半になる。イスラエル人の性質からしても、これはもう耐え難いことだろう。特に、目的目標をはっきりさせ、スピード感を持って常に前進する人々だからである。
同じところに延々と立っていて、犠牲も続き、先が見えないということは、特にイスラエル人たちには、耐えられないことだと思う。
Times of Israelによると、何度も繰り返し呼び出される予備役兵たちの中には、燃え尽き症候群に陥っている人もいるという。
先週、イスラエル空軍のベテランパイロットたち1000人が、もう戦争はやめて、人質解放の交渉に集中すべきだと表明する書面に、フルネームで署名し、メディアに発表した。
これに続いて、海軍将校やく50人と予備役兵医師10人が、戦争の即時終結を求める書簡に署名。さらに、イスラエル軍の中の最もエリートとされる諜報部隊8200に属する予備役兵約250人が、上記パイロットたちの声明に賛同すると発表した。
ただどの訴えも、兵役を拒否するようにとは言っていない。ただ、政府が主張する方針で、結果がまったくみられていないのだから、方針を変えるべきだと主張しているのである。政府を非難しているのではなく、本当に国を思うからこその意見だということである。
しかし、ネタニヤフ首相は、こうした動きは、敵を有利にさせるだけだと非難。これまでに、関係したパイロットのうち、今も予備役として登録している60人を解任したとのこと。
また空軍のトメル・バル総司令官は、「軍の結束を弱める。この考えではない軍人たちに影響を及ぼしてしまう」と述べ、60人の解任はしかたのないこと、痛みを伴うプロセスだったと語っている。
トメル司令官は、「一致して立ち上がれば、わたしたちは困難に立ち向かえる。今は歴史的な時であるから、力強く結束する時なのだ。私は空軍総司令官として、すべてのメンバーにコミットしている。
私たち皆が、与えられている任務に対する責任とプロ意識をもって取り組むことができるように」と述べた。
www.timesofisrael.com/idf-intel-reservists-sign-letter-calling-to-end-war-pm-noisy-anarchists/
石のひとりごと
トメル空軍総司令官の言葉二何とも感動した。私たちはそれぞれ違う意見を持っている。今回は命がかかっているので、容易に妥協はできない極端な難しさがあると思う。
ネタニヤフ首相が正しいのか、そうでないのか。今はわからない。ただ分断がイスラエルを弱体化することは明らかである。
ともかくも、今決断をするところに立っているネタニヤフ首相が、絶対に間違った道にいかないよう、彼自身が、常に主とつながってそのもみこころだけを導いていくようにととりなしの祈りをするばかりである。