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第47代トランプ米大統領就任
1月20日(月)アメリカにドナルド・トランプ氏が、第47アメリカ大統領に就任した。各メディアはこの件で、もちきりである。
トランプ大統領は、アメリカの黄金時代の復活を宣言し、大統領令の署名を始めているが、その数は最終的に200にのぼるとの報道もある。
「常識の革命」だと言って、バイデン前政権の政策をどんどん覆している。確かにアメリカは、近年、リベラルが強くなり、多様性の受け入れが暴走するようになっていた。
その混乱したアメリカの価値観を元にもどし、アメリカをあるべき姿にする、アメリカを第一に考えると宣言している。
1)イスラエルに好意的か否か
イスラエルについて、どう動くのかはまだ未知数である。
しかし、前期のトランプ大統領は、かなりイスラエルに好意的な対策を行っていた。エルサレムがイスラエルの首都だと認め、大使館をテルアビブからエルサレムに移動させたこと。
ゴラン高原のイスラエルの主権も認めたことから、キブツの名にトランプ氏の名前をつけたところもあった。アブラハム合意で、イスラエルと湾岸諸国が繋がる道も開始した。
これからについては、特にイランとの対立で、アメリカがイスラエルと共にイランの核施設への攻撃もうわさされている。
最新のニュースによると、トランプ氏は、ガザとの合意が最後まで完了するかどうかわからないと、戦闘再開を主張するネタニヤフ首相に同意するかのような発言をしている。
www.timesofisrael.com/liveblog-january-21-2025/
また、今回のガザでの停戦と、人質3人が戻ったのは、トランプ氏がネタニヤフ首相に合意するよう、圧力をかけたからであるという認識が、イスラエル人の間でも広がっており、人質家族からも、トランプ大統領に感謝するとの声明が出ている。
トランプ大統領は、就任式のイベントの中で、イスラエル人の人質家族たちをステージに呼んで、3人の解放を喜ぶ場面もあった。
また、若干、微妙ではあるが、ヨルダン川西岸地区の危険な入植者に制裁を課すという前バイデン大統領が出していた大統領令を撤回したとのニュースが入っている。
ネタニヤフ首相にとって、今、トランプ大統領がアメリカのトップとして復活してくることは、有利にことが運ぶかも・・・?といった、多少は期待にもつながっているようである。以下はネタニヤフ首相の祝いのメッセージ。多くの感謝が述べられている。
また、就任式では、ニューヨークにある、世界最大のユダヤ教神学校イシバの学長でラビでもある、アリ・バーマン氏が出席。登壇に立って、トランプ政権について、歴史的な好機であると称賛し、信仰と道徳という聖書の基本的な価値観のもとに私たちを団結させてくれるよう祈った。
またこのような場面で、バーマン氏は、今もガザに残されている94人の人質の解放、中東の平和と、ニューヨークで反ユダヤ主義にあっていると思われるイシバ大学の平穏のためにも祈りを捧げたとのこと。総じて、今のとこと、トランプ大統領は、イスラエルに好意的な大統領の顔に見える流れである。
2)神に選ばれたと確信:世界を支配する力をアピール
トランプ大統領は、就任式の後の演説で、ガザでの停戦が実現したことをあげて、世界の平和の使者になりたい。世界の戦争を終わらせると表明した。
www.timesofisrael.com/peacemaker-and-unifier-trump-hails-gaza-deal-in-his-second-inaugural-address/
トランプ大統領は、アメリカの歴史で、同一人物が、大統領に復帰する例は132年以来であること、特にテロリストに暗殺されるところ、奇跡的に耳を打たれただけで助かったことなどから、神に救われたのであり、この使命を与えられたとの確信を語っていた。
また注目されたのは、就任式に、世界一裕福なイーロン・マスク氏と、グーグルのサンダー・ピチャイ氏、メタのジェフ・ザッカーバーグ氏、アマゾンのジェフ・ベソス氏といったメディア、流通関係のトップが出席していたことである。
アメリカのクリントン氏、ブッシュ氏、オバマ氏とアメリカの歴代大統領とその夫人(オバマ大統領夫人以外)も揃って出席していたことも異例と報じられた。
各国からは通常なら、駐米大使が出席するところ、G7からイタリアのメローニ首相、アルゼンチンのミレイ首相、中国からは、国家副主席が出席していたことも異例とされた。日本からは、岩谷外相が出席していた。
イスラエルに受け入れられ、世界諸国から一目置かれる存在、世界の金、IT宇宙技術、情報、流通をすべて支配下に置く、これまで以上に世界を支配する王かなにかの様相でもあった。
www.timesofisrael.com/peacemaker-and-unifier-trump-hails-gaza-deal-in-his-second-inaugural-address/
石のひとりごと
かつて、イスラエルのヒゼキヤ王は、アッシリアが来る前に、一時、イスラエルを、その神、主に立ち返らせた王であった。ひょっとして、トランプ大統領は、世界に終わりが来る前に出てくる、このよい王だったりするだろうか?もしくは、その逆か?
聖書の黙示録には、地球の終わりの前には、患難時代があるとされ、その前半3年半(42ヶ月)には、イスラエルを含め、人間のすべての知恵、能力、経済を総括し、平和だと思わせる有能な指導者が出てくると書かれている。
イエスの命の書に名がない人々は、この時、惑わされて、神である主を離れ、その人物へと流されていくと書かれている。(黙示録13:1-8)
トランプ氏がそれだというわけではないが、それをふと想像させられた就任式であった。