上記のような悲惨な事件も、もとはといえば、テロリスト2人がナイフを持って現れなければ発生しなかった事件である。
木曜、チャンネル2が、アッバス議長に特別インタビューしたところ、パレスチナ自治政府とイスラエル軍が協力し、学校での持ち物検査を行った。それによると、ある学校では、70人の少年少女がナイフを所持していたという。
アッバス議長が述べたところによると、自治政府は子供たちのナイフを取り上げた後、「これは間違いだ。私たちは君たちが殺人をして、殺されてほしくない。君たちには生きてもらいたい。向こう側(イスラエル人)にも生きていてもらいたい。」と語ったという。
Yネットによると、イスラエルとパレスチナの表向きの交渉は、2年前から途絶えているものの、治安の維持に関しては水面下の協力が行われているという。
またいちいちニュースにはならないが、イスラエル軍は諜報機関の情報に基づき、家宅捜査に入って、”テロリスト”になる前のパレスチナ人を大勢逮捕するという作戦を続けている。
そのおかげで、エルサレム市内でのテロは確実に減っているとも考えられる。
アッバス議長はインタビューの中で、「私はネタニヤフ首相に会談を申し込んでいる。実現しないのはネタニヤフ首相の責任だ。
もし、彼(ネタニヤフ首相)と私が座って、2国家2民族の交渉を始めれば、それが私の民の希望になる。」と語った。これに関するネタニヤフ首相側からのコメントはなし。
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4785953,00.html
<アメリカは手をひいた?>
オバマ大統領の任期が、1年を切り、キューバとの関係を回復するなど、最後の功績を残そうと、オバマ大統領が、精力的に動いている。
イスラエルとパレスチナの和平交渉再開もまたごり押しで来るのではないかと懸念されていたが、オバマ大統領は、先月23日、訪問していたブエノスアイレスでの会見で、次のように語った。
「この紛争は60年も続いている。私の任期が切れるまでの9ヶ月でなんらかの解決があるとは思っていない。」
また、1国家では解決がなく、土地と支配を2つに分けるしかないと言う考えを明らかにした。「双方それぞれに正当な恐れ(言い分)がある。平和は、私たちが彼らに変わって実現できるものではない。」と言った。