「コビーのためのコメディ」と称するコメディ・イベント・ツアーがイスラエル全国で行われ、7日最終日を迎えた。
今回のイベントは、イスラエルに世界のトップコメディアンを招くプロジェクトを10年以上も続けている男性が、今年は特別に、2001年にパレスチナ人テロリストに殺されたコビー少年の名をつけてイベントを開催したもの。
コビー少年は、2001年、自宅近くで友達とハイキングしている時に、パレスチナ人テロリストに殺害された。
両親のマンデル夫妻は、彼の死後、当時多発していたテロの被害で、愛する家族を失った他の人々とともに悲しみから立ち上がるため、コビー・マンデル財団を立ち上げた。これまで継続して夏キャンプなどの活動を行い、数え切れないイスラエル人が立ち上がるための支援を行っている。
イベントを開催した男性は、この財団の働きに大いに感銘を受け、「緊迫した情勢が続くイスラエル人を少しでもリラックスさせたい。」「イスラエルがテロに負けることは決してない。」と訴えたいと願い、今回のイベントとなった。
両親は、「コビーはコメディが好きだった。彼の名が前向きなイベントに用いられたことがうれしい。」と語っている。
今回、治安上の問題があるとしてイスラエルへの訪問を断ったコメディアン2組にかわって、初めてイスラエル入りしたアメリカ人コメディアンらも「イスラエルへ来て人生観を変えられた。笑いが癒しの役に立ってうれしい」と語っている。