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コロナ禍とイナゴ被害:インドとブラジル
アフリカから中東、インドに向かって拡大している砂漠ばったの被害だが、FAO(世界食糧機構)は、東アフリカの500万人が食糧危機に陥る可能性があると警鐘を鳴らしている。
インドでは、新型コロナの感染拡大がアメリカ、ブラジルに次いで3番目となっており、1日の感染者は2万5571人、死者は、491人となっている。そこへ、ばったの大群が来て、食糧を奪っていくことになるので、大変な災害になる可能性があるという。
6月末にはすでにイナゴの大群がインドに到達。植物を食い尽くしているので、やがて飢饉につながっていくと懸念されている。
イナゴの発生が頻回になっていることについて、気候変動と関係があると指摘されている。
<南米のイナゴ>
ブラジルは、ボルソナロ大統領が、コロナをただの風邪として、対策をとらなかったことから、今では、世界でもっとも死者を出している国となった。
昨日の時点で、新規感染者は、大統領自身を含む4万1541人。延数は、アメリカに次ぐ171万6196人。死者は、アメリカが890人であったところ、1187人とダントツである。
そのブラジルにも砂漠バッタの群れが向かっている。6月29日のBBCニュースによると、ばったの群れは、パラグアイで発生し、5月にはアルゼンチンへ入り、150キロ移動した。そのままブラジルに入ることが懸念されていた。
www.bbc.com/news/world-latin-america-53221211
*聖書的プロテイン?:イスラエルのスタートアップ社が、ばったまるまる入ったエナジーバーとして販売へ
この砂漠飛びバッタだが、聖書ではバプテスマのヨハネが食べていたバッタである。ばったは、優れたプロテインを豊富に含み、脂肪0、淡水活佛もほとんどないという優れた食糧になる。災害の懸念はあるが、イスラエル人が、逆に食糧にしてしまっているようである。
まもなくスタートアップのコーナーで紹介予定
シベリアで38度:北極圏で過去最高気温
6月20日、北極圏に入るシベリアで、気温38度を記録した。平均気温より18度も高いことになる。BBCによると、北極では、世界平均の2倍で温暖化が進んでいるという。
北極圏での温度が上がると永久凍土が溶け出し、地下にあった二酸化炭素とメタンが放出され、さらに温暖化が進む。また、北極でも山火事が発生するが、今年は、通常なら7−8月に発生する山火事が4月下旬に発生し、前年同期の10倍の規模の山火事がはっせいしたとのこと。
また、永久凍土が溶け出すと、海面上昇にもつながっていく。
地球は、今、暖気が北上し、寒気が南下しているという。そのため、北極圏では、特に温暖化が進んでいるのだとのこと。地球全体のエネルギ^バランスが崩れはじめているとロンドン大学のクリス・ラプレイ博士は警鐘をならしている。