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本日解放予定の3人とタイ人5人について
今回もぎりぎりになり、ハマスがようやく本日1月30日(木)に解放する人質の名前を、仲介のエジプトとカタールを経由して伝えてきた。
それによると、先に明らかにされていたイスラエル人女性2人に加えて、3人目として解放されるのは、80歳の男性である。イスラエル人で解放されるのは、次の3人である。
民間人女性のアルベル・ヤフードさん(29)、イスラエル兵のアガム・バーガーさん(20)、ガディ・モシェ・モーゼスさん(80)
モーゼスさんは、キブツ・ニール・オズの住民で、ハマスの奇襲の際に拉致された。モーゼスさんのパートナー、エフラト・カッツさん(68)は、後に反撃に出てきたイスラエル軍の誤爆で死亡したことが判明している。
ハマスの奇襲があった週末に、エフラトさんを訪問していた、娘のドローンさんと、子供(エフラトさんからは孫)2人もハマスに拉致されたが、3人は2023年11月に解放されていた。(写真下)
www.timesofisrael.com/taken-captive-3-generations-unaccounted-for-these-are-the-gates-of-hell/
また、今回は、イスラエルで働いていて人質となったタイ人5人も合わせて、計8人が解放されることになった。このタイ人5人は、ハマスが第一段階で解放すると約束している33人とは別枠とのこと。
タイ人労働者で、ハマスに殺された人は32人で、拉致された人は、少なくとも31人。2023年11月の交渉での解放の時に、23人が解放されていた。
現時点で、ガザにいる外国人の人質は、タイ人8人、ネパール人1人、タンザニア人1人である。
しかし、タイ人2人とタンザニア人は既に死亡しているとみられている。今回タイ人5人が解放された後に残るのは、タイ人3人とネパール人1人になる。
*日本時間午後5時半ごろから、引き渡しが始まっている。以下はライブ放送
イスラエルはパレスチナ超極悪犯3人含む110人を釈放へ
ガザから人質8人が解放されるにあたり、イスラエルからは110人のパレスチナ囚人が釈放される。イスラエル民間人2人(1人あたり30人)、兵士1人(50人)の計算である。タイ人の代価は求められていない。
釈放される予定の110人のうち、33人は殺人に関わる終身刑、47人は長期の懲役中の者で、30人は、女性と未成年とのこと。国内のオフィル刑務所と、もう一つの刑務所から釈放される。
今回もかなり凶悪なテロリストが釈放される。ザカリヤ・ズベイディは第二インティファーダ中に数十回の攻撃を指揮した人物で、2021年には、ギルボア刑務所から脱獄して捕まった経過がある。
モハンマド・アブ・ワルダは、1996年にバス爆破テロを実行し、44人を殺害し終身刑48回。
モハンマド・アモウディは、2006年に多数の自爆テロを指揮し、一件は、テルアビブでのテロで、11人が死亡。
アタラ・アフマドも殺人で終身刑であっただけでなく、ギルボア刑務所の女性警備員を繰り返しレイプしていたことで起訴されている。もう一人、アフマド・バルグーティ(マルワン・バルグーティではない)は、第二インティファーダ中にイスラエル人12人を殺害していた。
今回釈放される110人をどこへ釈放するかはまだ論議中とのこと。
www.timesofisrael.com/israel-is-set-to-free-another-110-prisoners-nobody-knows-where-they-are-going/