今日、3月1日(土)、イスラエルとハマスが合意した停戦の第一段階が、第二段階への移行の交渉がなされてない中、終了を迎える。
ネタニヤフ首相は、先週27日(木)からカイロに交渉団を送り、合意の第一段階を6週間(42日間)延長し、その間、人質3人の解放とパレスチナ囚人釈放を継続することを提案していた。ガザには、まだ59人の人質がおり、このうち24人は生きているとみられている。
しかし、ハマスは、これを拒否。予定通り第二段階に進み、イスラエルは、ガザから完全撤退。恒久的な終戦に入ることを要求した。
しかし、イスラエルは、ガザとエジプトの国境、フィラデルフィ回廊からは、撤退しないと表明している。この地域を通してエジプトからガザのハマスの物資が届くことを阻止するためである。
ハマスは、国際社会に対し、イスラエルに第二段階へ進むよう圧力を要請している。
ハマスの拒否を受けて、2月28日(金)、ネタニヤフ首相は、安息日ながら、緊急に電話による閣議(カッツ防衛相、サル外相、ダーマー戦略相、スモトリッチ財務相、デリ・ユダヤ教シャス党党首)を行い、対策を協議した。
今後どうなるのか。このままであれば、ハマスとの戦闘再開ということになるが、Ynetによると、ハマスの報道官が、第一段階、第二段階ということは別として、人質とパレスチナ囚人の交換は再開されるとの見通しを語っているとのこと。
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しかし、その際、ハマスは、全ての人質を兵士扱いとし、一人につきパレスチナ囚人150人以上の釈放を要求するとみられている。
なお、イスラム教は、本日2月27日(土)日没からイスラムの最も聖なる例祭とされるラマダンに入る。ハマスがより強気になる可能性も懸念される。
トランプ大統領は、イスラエルが戦闘を再開する可能性もほのめかしていた。
アメリカ政府は、議会に対し、段階的に、計30億ドル(約4兆5000億円)分の武器(爆弾、武装ブルドーザー含む)をイスラエルに売る計画を発表している。