明日3月1日、エルサレムでは市内全域を使った国際マラソン大会が行われる。朝から、ほぼ全市内が通行止めとなり、1万人以上が3つのレベル(42キロフルマラソン、ハーフマラソン、10Km)で走る。
問題は、マラソン・コースの一部が、パレスチナの首都だと主張する東エルサレムを含んでいることである。PLO(パレスチナ自治政府の母体)は、イスラエルの違反だとして、このマラソンへの参加やスポンサーをボイコットするよう、呼びかけている。
ハマスはアディダスのTシャツを燃やして、同社にボイコットを要請したという。
<西岸地区情勢>
イスラエル軍との衝突が続いている西岸地区だが、昨日から大きな衝突は報告されていない。
今回、暴徒の原因の一つとなったのが、パレスチナ人の囚人がイスラエルの拷問によって死亡したといわれる一件である。アッバス議長は、国連に事実を調査するよう要請した。
イスラエルは、パレスチナ人病理学者らの立ち会いの下で解剖を行っており、その結果を提出する方向である。
イスラエル軍では、今後も衝突が起こることを想定して、実弾を使わない対暴徒対策の訓練を行っている。催涙弾の他、スカンク弾(悪臭を放つ)や、耳に不快な音を出す非殺傷的な武器が使われることになる。