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ガザではハニエもシンワルも死亡したにもかかわらず、残党やハマス以外のテロ組織がまだ戦闘を続けている。
イスラエルのTVチャンネル12が報じたところによると、ハマスは、新たな戦闘員を雇用しており、戦闘員は今や2万から、2万3000人いるとのこと。
www.jpost.com/middle-east/article-835754
イスラエル軍は、治安維持のため、ガザ中央のネツアリム回廊に基地を立ち上げ、残留する様相にある。
病人と介護者127人をガザから脱出UAEへ:これまでに1055人
戦闘が続くガザ地区では、今、冬で寒い上に雨季でもある。
テント生活を強いられているガザ市民たちの22%が、深刻な食糧不足に直面し、低体温で死亡する乳幼児も出ていると伝えられている。
イスラエル軍は、12月31日(火)、医療ケアの必要な住民(ほとんどは子供たち)とその家族・介護者127人が、UAE(アラブ首長国連邦)で治療を受けるため、南部ケレン・シャローム検問所を経由して、ガザから出発していった。
その後、いったんイスラエル領内に入り、そこから、(どういう経路かは不明だが)イランの国際空港を経由して、UAEにと向かって行ったとのこと。
IDFは、このプロジェクトは、WHOとUAE、イスラエル軍のCOGAT(IDF占領地政府活動調整官組織)の協力で行われたと発表した。こうした搬送はここ数ヶ月の間に、23回行われ、1055人がガザから出て、海外13カ国へと搬送されていったとのこと。
2025年1月1日にガザからロケット弾2発:イスラエル軍反撃ガザで20人死亡か
この翌日の1月1日(水)、ガザからは、2発のロケット弾が、イスラエル南部のネティボットに向けて発射された。イスラエル側に特に被害の報告はない。
これに対し、イスラエル軍は、ガザ各地への空爆を数回実施した。ハマスからの報告によると、ジャバリヤへの空爆で15人、ハンユニスで4人、ガザ中心部で1人と少なくとも20人が死亡したと発表した。
www.timesofisrael.com/gaza-rockets-target-israel-as-airstrikes-on-strip-said-to-kill-20/
これらの数字は、ハマス側の数字であり、民間人と戦闘員の区別はされていない。その後、死者の中に、ハマスの警察長官が含まれていたことをハマスも認める声明を出した。
しかし、実際のところ、イスラエル軍にとっても、この極悪な環境の中での戦闘が、もう15ヶ月にも続いているわけである。
作戦疲労から、軍の規律や、戦闘前の民間人の調査などが、ゆるくなりつつあるとの指摘も出ている。
たとえば、住民は3000人と推測していた地点に、実際には1万4000人がいたなどである。当然、民間人の死傷者が出る結果になってしまう。
イスラエル軍のハレヴィ参謀総長は、こうした事態を調査する専門家による調査団を各部隊に、昨年11月から派遣している。
石のひとりごと
戦争は長引けば長引くほど混乱が増していく。死者も増えて、疲れも恨みもましていく。この究極の悪循環から、イスラエルとガザが解放されるようにと祈る。