ローマ教皇フランシスのイスラエル訪問がいよいよ今週末(24-26日)となった。大統領官邸では、赤絨毯をしくなどの準備が行われている。
教皇が、大統領官邸に来るのは26日(月)。600人の子供たちとともに、教皇フランシスとペレス大統領が共に平和への祈りを捧げることになっている。
ところで、政府、特に観光省はめいっぱいの歓迎を示しているが、ユダヤ教右派の中には、教皇の訪問だけでなく、イスラエルにいるキリスト教徒の存在そのものに反対している者もいる。
また教皇は、神殿の丘にあがってイスラム教のグランドムフティにも会う。治安部隊には不安要素満載である。
エルサレム市内は、25日午後4時から26日午後1時まで、交通に影響がでる。警察は、道路封鎖の準備、治安部隊8500人の配置をすすめている。警備のため、メディアの取材もかなり制限されるが、政府プレスオフィスなどがメデイア関係者の便宜に奔走してくれている。
イスラエルに先立ち、教皇はベツレヘムを訪問するが、パレスチナ人たちは、教皇にパレスチナを国家として認めてほしいと訴えるもようである。教皇側は、訪問は「純粋に宗教的な理由」と主張しているが、教皇の政治的影響力は大きいだけに、そうは問屋がおりないようである。
この3日、イスラエル、パレスチナ双方の過激派が不祥事を起こさないように願うと同時に、霊的な意味合いにも注目される。