救出直前に殺された人質6人の過酷なトンネル内環境をイスラエル軍が公開 2024.9.12

IDF Spokesman Rear Adm. Daniel Hagari speaks in a video taken on September 6, 2024 from a Hamas tunnel in southern Gaza’s Rafah where six Israeli hostages were murdered. The video was made public on September 10, 2024. (Israel Defense Forces)

先月、ラファの地下トンネルの中で、人質になっていた6人が、イスラエル軍が到達する直前に殺害され、遺体となって保護された。10日、イスラエル軍のハガリ報道官が、その場所の映像を世界に公表した。

トンネルの入り口は、ミッキーマウスに絵があるなど、明らかに子供部屋で、トンネルはそこから20メートル下だった。全長120メートルで、中ば非常に狭く、大人が立つこともできない。

空気は薄く、トイレもなく、尿が入っているボトルが発見された。そこにあった乾燥食品をみると、数週間そこにいたかいることのなっていた可能性がある。遺体があったところは、被害者の血の海になっている。

イスラエル軍は、6人の遺体を保護した際、そこから逃げようとしたテロリスト2人を射殺していた。現在、そのDNAから、2人が6人を殺害した者かどうかを捜査しているとのこと。また、6人が殺害された際、ハマスは、他の人質6人についても殺害を示唆したことから、実際に殺した可能性が高いとして捜査を続けている。

6人の遺体が発見されたトンネルは、その数日前に、人質アル・カディさんが生きて発見された場所から、わずか700メートルしか離れていなかった。しかし、その地点とトンネルはつながっていないとのこと。

www.timesofisrael.com/idf-video-shows-horrific-conditions-of-tunnel-where-6-hostages-were-held-executed/

www.ynetnews.com/article/bk3qk111ta

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。