手のかかる?ガザ地区話題2つ 2016.6.22

1)イスラエルが国境に、地下防護壁建設

夏が近づくと、南部か北部で戦争の足音の気配がしてきそうだが、イスラエルメディアによると、イスラエルは、ガザとの国境地下に、コンクリの防護壁を設立する計画だという。この計画に必要な額は22億シェケル(600億円以上)と推測されている。

地下防護壁は、ハマスの地下トンネル設営への意欲は収まるところがなく、イスラエル領内にテロリストが入り込むことを戦わずしておさえるためである。

ガザとの戦争はこれまで何度繰り返されて来たかわからない。今度再び戦争になったとしたら、今度は、ガザ全土を破壊して、最後の戦いにしなければならないとイスラエル軍は考えている。しかし、そうなれば、”占領者”として、ガザ地区の後処置をイスラエルがしなければならなくなる。

それは避けたいので、地下防護壁は、できるだけ、直接対決を避けるためだと国防省は語っている。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4816509,00.html

2)ガザ地区へ電気送電増量へ

イスラエルは、ガザ地区からの攻撃が治まらないため、ガザへの送電を一部停止している。すると、ガザでは、汚水処理場が稼働できなくなり、相当な量の汚水がアシュケロン付近で垂れ流しされるようになった。

これを受けて、アシュケロンの海水淡水化工場の操業を停止せざるをえなくなっていた。イスラエルは、ガザの汚水処理工場を再開させるため、送電の増量を決めた。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4813104,00.html

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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