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9月1日の訃報の中で金メダル
8月28日に始まり、9月8日まで行われるパリ・パラリンピック。イスラエルからは、27選手(男子13人女子14人)が、10競技に出場している。
このうち、1人は10月7日のハマス襲撃を経験したドルーズの選手。また3人はイスラム教徒である。
29日、テコンドー(男子58キロ級)で、アサフ・ヤスル選手(22)が、金メダルを獲得した。
続いて、30日、水泳100m(男子フリー)で、アミ・ダダオン選手(23)が金メダルを獲得した。(写真)
www.jpost.com/breaking-news/article-817040
さらに1日、ローイング・ペアで、シャハル・ミルフェルダー選手(26)と、サレエ・シャヒン選手(41)が、銅メダルを獲得した。
シャヒン選手は、ドルーズで、2005年にガザ国境で警備員をしていてパレスチナ人テロリストの襲撃を受けた経験を持つ。
この時、同僚のイスラエル人6人が殺され、シャヒン選手も負傷したという。
同じく1日、水泳女子シングルスカルでモラン・サミュエル選手(24)が金メダルを獲得した。
今日2日にも、男子水泳150メートルメドレーで、アミ・ダダオン選手(23)が銀メダルを獲得した。ダダオン選手は金と銀を獲得したことになる。
www.timesofisrael.com/rowers-take-gold-bronze-as-israel-continues-to-rack-up-paralympic-medals/
メダル受賞が続いた1日は、人質6人が遺体で帰国した日であり、西岸地区では警察官3人が死亡した日であった。
メダルを受賞した選手たちは、非常に複雑な思いで、出場したという。この受賞が少しでも祖国の光になればと語っている。
パレスチナ代表選手はガザ出身
一方、パレスチナからは、ただ1人、砲丸投げで、ガザ出身のファディ・JS・ディーブ選手(40)が、男子砲丸投げで出場していた。
ファディ選手は、2001年の第一インティファーダの時に、イスラエル軍に背中を撃たれて、下半身麻痺となっていた。
ファディ選手は、8年前にガザを出て、今はトルコで車椅子バスケットボールの選手権コーチをしている。本来はバスケットボール選手だったが、今回は、急遽砲丸投げで出場していたとのこと。すでに出場は終わっている。
ファディさんの家族はまだガザにおり、イスラエルとの戦争になってから、自宅が爆撃を受け、半年後に弟が遺体で発見されたという。親族17人が死亡しているとのこと。(朝日新聞)
www.asahi.com/articles/ASS802QVGS80UTIL03LM.html
edition.cnn.com/2024/08/30/sport/fadi-deeb-paralympics-palestine-spt-intl/index.html