ガザでは、今日も死者が相次ぎ、計127人となった。今日は、ミサイルを準備していたテロリストの3人と、ガザ・ハマスの指導者イシュマエル・ハニエ元首相の従兄弟2人も死亡した。
しかし、死亡しているのは、テロリストだけでなく、女性や子供たちが多数巻き添えになって死亡している。
BBCでは、足を失った人、頭部に致命的な傷を負った小さな子供、一人を残して家族6人が全員、空爆で死亡した人など、悲惨な様子が、伝えられている。
ガザにいる邦人記者によると、今回、イスラエルの空爆は、2012年のときより、対象を絞れていないようで、そのために民間人の犠牲者が多いようだとのこと。
確かに一般家屋や、障害者施設やモスクなど、多くの民間施設が、続々と跡形もないほどに空爆されている。ハマスはそれを、イスラエルの情報システムがいい加減だからだと言っているが、イスラエルは、これをはっきりと否定している。
イスラエル軍によると、ハマスもイスラム聖戦も指導者らの居場所を破壊すれば、周囲の民間人が巻き添えになる。また、ミサイル発射地や武器庫が、学校や病院、モスクなどの下にあるという。
また地下トンネルを空爆すると、その上にある建物も必然的に破壊され、一般市民が巻き添えになる。これが空軍の限界というものである。やがては地上軍が必要になるというのもこのためでもある。
<悲惨な病院の状況>
WHO(世界保健機構)は、ガザの病院が、押し寄せる患者と、医療物資の不足で、このままだとガザの医療システムが崩壊すると警告。ガザの医療機関に対し、緊急に4000万ドルの支援を呼びかけた。
ガザ現地入りしている邦人記者によると以下の通り。
・・・燃料が不足しているようです。そのために救急車が半分しか稼働できず、病院も自家発電でなんとか手術しているので、いつまでもつかわからないと病院の方が言っていました。しかも空爆の負傷者以外の治療や手術が全くできない状況です。
多くの人はハマスと無関係なので、気の毒です。でも、イスラエルに対する憎しみから、ハマスの軍事部門がイスラエルに一泡吹かせることを期待している人は多いです。空爆で家族を殺された若者たちが、さらにイスラエルを憎むようになって、イスラエルを報復攻撃するようになる、みたいな悪循環になっていると思います。・・・
<石のひとりごと>
そろそろ海外から、イスラエル批判が出始めている。パレスチナ人たちは、「独立した国がないからこんなことになる。イスラエルは占領をやめるべきだ。」と言っている。これに同感と考える欧米の人々がすでにデモを始めている。
確かに、民間人が犠牲になっていることを肯定することはできない。しかし、全面的にイスラエルだけが悪く、ハマスに責任はないのかといえばそうではない。
2005年8月、イスラエルは、ユダヤ人開拓者たちが、長年かけて土地を改良し、築き上げたハイテクの野菜農業施設と自宅を、強制的に放棄させ、イスラエル軍も共に、完全にガザから撤退させたということ思い出していただきたい。
イスラエルが撤退してから、まもなく9年になる。パレスチナ人たちは、この9年の間に、ガザ地区で、独立した国を立ち上げる、またはその準備をする可能性があったはずである。
ビルゲイツはそのために大金をはたいて、撤退するユダヤ人からハイテク農業システムを買い上げ、ガザのパレスチナ人に無料で譲りわたしたのである。
ところが、ガザのパレスチナ人たちは、それを踏みつけ、めちゃめちゃに破壊した。実質的な産業開発や、国づくりはせず、イスラエルを攻撃するためのミサイルをためこむことに心血をそそいだ。市民の生活水準をますます悪化させたのはハマスである。
イスラエルが、ガザの周囲を閉鎖して、監獄のようにしているというのが問題とされるが、イスラエル攻撃のためのミサイルを運び込み、兵士を誘拐するテロリストを送り込んでくる隣人がいたら、囲いをして防ぐのは当たり前の事ではないだろうか。
また、この5年の間に、ハマスとのこのような対決になるのは3回目。今回は、ミサイルをハマスが溜め込む時間かせぎになる停戦ではなく、抜本的な解決に持ち込みたいというのがイスラエルの現時点での方針である。
イスラエルと20年以上の付き合いになるが、この国は実質、民主的である。この9年、もしガザ地区が、テロを行わず、真にパレスチナ人の国づくりへの努力をし、信頼関係が構築できていれば、今頃、閉鎖は解除され、友好的な隣人どうしになれたのではないかと思う。
現在のような事態になり、心痛む限りである。
オリーブ山便りさん、突然のメール失礼いたします。Mikoともうします。
私は今、旅行でイスラエルにいます。3週間の予定で来ました。着いた翌日に少年三人の遺体が発見され、少しづつ状況が悪化。でも本当にイスラエルが好きすぎて、毎日を楽しく満喫していました。でも、ここ最近の状況、正直不安でどうしたらいいのかわかりません。出国は7月20日とまだ一週間あります。言語もそこまでできないし、日本人には会わないし、日常の平和な時間とニュースの映像のギャップが怖いです。一番心配なのはベングリオン空港が閉鎖されて出国できなくなること。オリーブ山便りさんは、私は今のうちに出国した方がいいのか、それとも予定通り待った方がいいのか。。。少しアドバイスをいただけらた、と思いコメントさせていただきました。
オリーブ山便りさん、突然のメール失礼いたします。西 菜実子ともうします。
私は今、旅行でイスラエルにいます。3週間の予定で来ました。着いた翌日に少年三人の遺体が発見され、少しづつ状況が悪化。でも本当にイスラエルが好きすぎて、毎日を楽しく満喫していました。でも、ここ最近の状況、正直不安でどうしたらいいのかわかりません。出国は7月20日とまだ一週間あります。言語もそこまでできないし、日本人には会わないし、日常の平和な時間とニュースの映像のギャップが怖いです。一番心配なのはベングリオン空港が閉鎖されて出国できなくなること。オリーブ山便りさんは、私は今のうちに出国した方がいいのか、それとも予定通り待った方がいいのか。。。少しアドバイスをいただけらた、と思いコメントさせていただきました。
お一人で不安なご様子、よくわかりました。今はなにがおこってもおかしくないというのが現状だと思います。しかし、見ておられるように、何もなければ、なにもない、ということです。空港については、さらなる攻撃があれば、閉鎖になる可能性はないとはいえません。しかしまた、閉鎖にならないかもしれません。あまりお役に立てず申し訳ないのですが、先行きはだれにもみえないという状況でしょうか。なお、7月出発の日本人ツアーはほとんどがキャンセルされています。しかし、西さんはすでにこちらにおられますから、予定通りとどまられても大丈夫とは思いますが、その際は、ご自分の責任において、リスクも知った上でそう決めてください。もしなにか困ったことがありましたら、またご連絡ください。