悪魔の誘惑:ISISの洗脳 2014.10.15

www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/186188#.VD5MwKW9BCs

前回、フランスからISISに加わるためにシリアへ渡った若い女性100人とその中にユダヤ人の少女1人も含まれているとお伝えした。

イスラエルのチャンネル2によると、この他にもシリアに行こうとしたユダヤ人少女がいた。この少女は17才で、ビジネスで成功している宗教的なユダヤ人家庭の娘で、ISISに加わるだけでなく、両親の会社を爆破しようとしていた。

少女は、家から出なくなったと思ったら、顔全体をベールでおおうようなイスラム教徒になり、トップクラスだった成績は、90から10に転落。シリアに行こうとして直前、CPDSI *に発見され、家庭に戻された。

この少女は、相当な反ユダヤ主義者になっており、「私は、(ユダヤ教の)策略に乗せられている。」と主張している。一家はISISエージェントを恐れて、引っ越ししたが、少女とはまだコンタクトがあるという。

ISISは、ソーシャルネットワークをたくみに利用して若者をリクルートしているが、実際には、街角で勧誘し、いったん興味を示すととことん離さないという手法で若者を獲得している。このユダヤ人少女は、そのように勧誘され、自分自身でイスラム過激派として自分で進んでいいったのである。

別の情報によると、この少女のiPhoneは、ISIS特性のiPhoneに交換されており、プロパガンダ的な情報が、時々飛び出すようになっているという。

フランス、特にパリにはこうしたISISの勧誘セルが入り込んでおり、すでに1000人はシリアへ渡ったとみられている。その中に含まれるユダヤ人は一人どころではないとフランス警察はみている。

*Center for the Prevention of Islamic Related Sects (CPDSI) :シリアへ向かおうとする若者を救出する組織

<罪状はユダヤ人:斬首のジャーナリスト> 
www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/186171#.VD5IzaW9DCu

ビデオで公開斬首された2人めのジャーナリストのスティーブ・ソトロフさんは、アメリカのユダヤ人で、イスラエル国籍も持つ人だった。ISISの機関誌によると、斬首する罪状として、「ユダヤ人である」ことを上げている。

フランスは、ヨーロッパでもイスラム教徒が急増している国であり、反ユダヤ主義も急増する傾向にある。その中で、イスラエルへ移住するユダヤ人も急増している。現在、イスラエルへのユダヤ人移住者数は、フランスがトップ。

<死海で、イスラエルのミュージック・フェスティバル>

「悪魔の誘惑」の項目下でこの話題を述べるると、かなりブーイングがありそうだが、あえてここであげさせていただく。10月23日に、死海で「-424:世界最低の地でのパーティ」が、予定されている。

これは、数万人の若者たちが参加して日没から翌朝まで夜を徹して踊りまくるいわば、壮大な野外ディスコ。観光省は、観光イベントとして宣伝している。

しかし、ビデオをみると、モーセが、山に行っている間に、山の麓でパーティ三昧に陥ったイスラエル人を思い出させるものがある。筆者にはけっこうサタニックにみえるが。。。 https://www.youtube.com/watch?v=nSBml7O3Nyo

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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