イスラエルは、ヨルダン渓谷を挟んで地下のプレートが反対方向に移動する場所にある。このため、ほぼ100年に一度大きな地震がきて、大きな被害を残している。現在、その100年目はすでに過ぎており、いつ大地震がきてもおかしくない時期にあるという。
しかし、イスラエルの多くの建物は1930年代のもので、一階部分は細い足だけというアパートが多い。実際に大地震がきた時には、それらが倒壊し、大災害になることは避けられない。
政府は、大地震発生時には、死者は少なくとも7000人。9500人ががれきに閉じ込められ、17000世帯が家を失うと見て、最悪のシナリオで準備をすすめている。
今年も、先週、数日をかけて、イスラエル軍、警察、病院などが救出訓練を行う他、教育機関などでは避難訓練が行われた。
イスラエルでは、地震の余地機能システムも発達している。Yネットによると、ヨルダン渓谷にそって10キロごとに地震波を吸収するフェンスが地下に埋められており、地震を吸収するとともに、通常は、地下プレートの動きを計測している。
もし地震発生の予兆があった場合、ただちにシステムが、人間の声で逃げるようにと警報が鳴り響くよう設定されている。人間の判断をはさまないので、地震の数十秒前には警告するテストも完了しており、多くの命を救うと期待されている。