大地震に備えるイスラエル 2017.6.16

イスラエルは、ヨルダン渓谷を挟んで地下のプレートが反対方向に移動する場所にある。このため、ほぼ100年に一度大きな地震がきて、大きな被害を残している。現在、その100年目はすでに過ぎており、いつ大地震がきてもおかしくない時期にあるという。

しかし、イスラエルの多くの建物は1930年代のもので、一階部分は細い足だけというアパートが多い。実際に大地震がきた時には、それらが倒壊し、大災害になることは避けられない。

政府は、大地震発生時には、死者は少なくとも7000人。9500人ががれきに閉じ込められ、17000世帯が家を失うと見て、最悪のシナリオで準備をすすめている。

今年も、先週、数日をかけて、イスラエル軍、警察、病院などが救出訓練を行う他、教育機関などでは避難訓練が行われた。

イスラエルでは、地震の余地機能システムも発達している。Yネットによると、ヨルダン渓谷にそって10キロごとに地震波を吸収するフェンスが地下に埋められており、地震を吸収するとともに、通常は、地下プレートの動きを計測している。

もし地震発生の予兆があった場合、ただちにシステムが、人間の声で逃げるようにと警報が鳴り響くよう設定されている。人間の判断をはさまないので、地震の数十秒前には警告するテストも完了しており、多くの命を救うと期待されている。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4974857,00.html

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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