1)神殿の丘へ国際監視団?
www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/202027#.ViLS_qUWnA8
現在のイスラエルでの紛争のエスカレートの根源には神殿の丘の問題があると言われている。
今週末、国連安保理で、フランスが神殿の丘に国際監視団を派遣する案を提案していることが明らかになった。”現状維持”のルールが守られていないというのが理由である。
イスラエルからすれば、これはまったくのナンセンスである。神殿の丘で暴徒と治安部隊が衝突するのは、イスラエルが、現状維持を破ったからではなく、パレスチナ人たちが、ユダヤ人たちに暴言を浴びせかけ、投石や火炎瓶を投げつけて来るからである。
そういう行為さえなければ、治安部隊が神殿の丘へ大規模に入ることはない。ネタニヤフ首相は、繰り返し、「イスラエルは現状維持のルールを堅持する。」と訴え続けている。
イスラエルとアメリカは、この案が実現しないよう、根回しを進めている。
2)アメリカ議会:パレスチナ自治政府への支援50億ドルカットを提案
アメリカの議会は、公にテロの扇動をしているとして、パレスチナ自治政府へのUSエイドを通じた支援から、50億ドルカットするという案を押し進めている。
その中には、アメリカのパレスチナ自治政府財産の凍結や、ハマスを含むパレスチナの統一政府への支援停止などがもりこまれているという。
www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/202029#.ViLNiqUWnA8
オバマ大統領は、暴力のエスカレートはパレスチナ、イスラエル双方の責任だと発言し、イスラエルではかなり問題視されていた。
3)ヨルダンでイスラエルとの和平条約破棄を求める大規模デモ
www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/202032#.ViLQcKUWnA8
神殿の丘は、1967年までヨルダンの管理下にあった。1967年にイスラエルの主権下に入ったのだが、当時のモシェ・ダヤン参謀総長は、アラブ世界との衝突を避けるため、その管理の権利をヨルダンのワクフ(イスラム団体)に引き渡した。
これについて立腹しているイスラエル人は少なくない。そのために、基本的に神殿の丘はヨルダンの管理下だが、治安の維持はイスラエルという非常に複雑な構造になったからである。
神殿の丘をめぐる衝突が頻発しているのを受けて、ヨルダンの主都アンマンでは金曜、少なくとも5000人とみられる群衆が、イスラエルとの和平条約(1994年)を破棄するよう、訴えるデモを行った。企画したのはヨルダンのムスリム同胞団。
ヨルダン王室も、イスラエルに対し、状況の改善がないなら、和平条約を破棄するとイスラエルに釘をさすメッセージを発している。
しかしながら、ヨルダンは、イラクやシリアの隣にあって、ISISの脅威の元にあり、イスラエルの協力を必要としている。和平交渉の破棄は今の所、実現しないと思われる。
4)ロンドンで反イスラエルデモ
チャンネル2によると、ロンドンで反イスラエルのデモが行われた。「最近のパレスチナ人によるイスラエル人攻撃についてどう思うか」との問いに、「シオニストは殺されるべきだ。そこかへ行くべきだ。」「イスラエルに死を」などと叫んでいた。
ある男性は、ハマスのはちまきをし、「ハマスはテロリストではない。ハマスは国の防衛をしているのだ。テロリストはイスラエルのブタだ。パレスチナすべて、ガザもとろうとしている。戦争犯罪だ。ハマスは市民の戦闘員だ。」と言っている。
同様のデモは、サンフランシスコや、カナダでも行われたとのこと。