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イランに攻撃されるイスラエルを助けた国々
今月初頭、ガザでNGOスタッフ7人が、イスラエル軍の誤爆で死亡して以来、同盟国アメリカ含め、国際社会のイスラエルへの非難は、最高潮になっていた。イスラエルは文字通り、孤立状態にあった。
ところが、イランが、イスラエルにこれほどの攻撃をしかけたことで、アメリカは、態度を一変。イスラエルの防衛に、“鉄壁”のごとくにコミットしていると宣言し、アメリカ中央軍最高司令官をイスラエルに派遣までして、防衛に協力した。
アメリカだけでなく、イギリスとヨルダンも、イランのUAVを撃墜することに協力した。
www.timesofisrael.com/us-uk-and-jordan-intercept-many-of-the-iranian-drones-headed-to-israel/
ヨルダンは、イスラムの国で、国民の70%近くはパレスチナ人という国である。そのヨルダンが、イランの攻撃において、イスラエルに協力したことは、注目に値する。
ヨルダンは、この他にも、ガザでの戦闘が続く中、エルサレム神殿の丘でのラマダンの行事を平穏に終わらせることにも尽力したと伝えられていた。
イランは、今回、イスラエル攻撃の際に、ヨルダンがどう出るのか観察していたと言われている。結果、ヨルダンは、イスラエルに協力したため、次に、イランが、ヨルダンを攻撃対象にする可能性が懸念されている。
www.jpost.com/israel-hamas-war/article-796896
また、イスラエルに非常に批判的だった国連のグテーレス事務総長が、これほど大規模な攻撃をイスラエルにしかけたイランを非難するとの声明を出した。同時に、中東地域に戦闘が拡大することを懸念するとして、最大限の自制を要請。中東も世界もこれ以上の戦争に耐えられないと語った。
G7電話会談・国連安保理も開催へ
バイデン大統領は、本日G7会議を招集すると言っている。また、イスラエルの要請により、イラン問題について、戦火拡大を防ぐためとする、国連安保理が、14日午後4時(日本時間15日朝5時)に招集される。
日本の上川外相がイランの攻撃を強く非難
この戦闘はちょうど日本の岸田首相たちがアメリカを訪問し、その友好関係を強調した時期と重なった。
上川外相は、イランの攻撃について、中東情勢を悪化させるとして、強く非難するとともに、事態悪化を防ぐ外交努力をしていく」と明言した。
かなり早い段階での非難声明である。日本は、岸田首相のバイデン大統領訪問も相まって、間違いなくアメリカ寄りであることを世界に示した形である。
www.nikkei.com/article/DGXZQOUA1411V0U4A410C2000000/
石のひとりごと
イスラエルの神、主は聖書の神で、天地創造の神である。人間には理解不能でも、主に予想外も計算違いもない。
今回のイランの攻撃の前、イスラエルは、危機的なまでに孤立する様相にあった。それが今や、同盟国アメリカは鉄壁の同盟国だと言い、国際社会も、イスラエルの要請で国連安保理が開催されるまでになっている。
また、イラン攻撃の前、イスラエル国内は再び深い分断の危機にあった。西岸地区では過激なユダヤ人入植者たちが、恐ろしい暴力に出ていた。イランの攻撃は、分断の危機にあったイスラエル人や、パレスチナ人を襲撃していた入植者たちの頭に、冷水になったのではないかとも思う。
今回、飛来したミサイルのほとんどを迎撃できたことは幸いであったが、まだ終わったわけではない。イスラエルがこれで高ぶったり、油断しないで、主の前にへりくだって一致し、備えるようにとも祈る。