12月28日、イスラエルでは国民的作家アモス・オズ氏(79)が、がんで死亡した。
オズ氏は、ロシアとポーランドからイスラエルへ移住した両親のもと、1939年にイスラエルで生まれた。イギリス委任統治下で、建国までの開拓時代の辛酸と舐め、建国後も続いた戦争を経験している。
オズ氏は、ホロコーストと、イスラエルで2つの民族が戦うという現実を生き、それをテーマにした作品を数多く発表。「ア・テイル・オブ・ラブ・アンド・ダークネス」はミリオンセラーとなり、映画化もされた。
左派として知られ、パレスチナ人との対話を擁護する立場を明らかにしていた。
31日の葬儀には、リブリン大統領の他、左派系党首たち、また元イスラエル参謀総長ベニー・ガンツ氏も出席した。
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イスラエルの建国は、労働党のベン・グリオンが立役者だった。建国70年を迎えた今、政権は、右派へと移行している。オズ氏の死去もまた時代の移り変わりを象徴しているのかもしれない