エルサレムの嘆きの壁では、新年(9月15ー17日)を前に、神の前に出て、1年間の罪を言い表して、赦しを得るという「スリホット」が行われている。写真は8月24日の様子。
スリホットは、スファラディ(中東系)ユダヤ人は、エルルの月の始まりからで、今年は8月19日から始まった。
アシュケナジー(ヨーロッパ系)ユダヤ人のスリホットは9月9日からで、どちらも、新年を挟んで、9月24日のヨム・キプール(大贖罪日)の前夜まで続けられる。
嘆きの壁では、新年の前夜と、新年の後の夜を含め、17回の合同の祈りが計画されている。
以下は、スリホットの祈りのイベントの様子。エルサレムポストによると、8月24日、2万5000人が来ていたという。コロナが終わり、また以前のような超満員になっている。
www.jpost.com/israel-news/article-756374
ユダヤ教では、絶対に聖なる創造主の前に、人間とイスラエルという国も、罪でけがれていると考えている。新年にその神、思いつくすべての罪を言いあわらし、赦しをこうのである。
そうして、新年に神、主が来られ、ヨム・キプールの日に神の前に国策された罪の贖いと、その赦しが行われる。
かつては、この日に、赤い傷のない牛が、罰を代わりに受けるものとして、神殿でささげられていたのであった。原則的にこの日までに、告白できていなかった罪は残るとされているため、皆今のうちに、自らの歩みを振り返るというシーズンである。
このほか、新年に備え、嘆きの壁では、壁に差し込まれた、祈りが書き込まれた紙の清掃が行われた。これは1年に一度行われる作業である。
なお、嘆きの壁は、今の所、ユダヤ人が到達できる、かつての神殿の至聖所に一番近い場所とされる。今は、イスラムの聖所の一つされ、黄金のドームやモスクがある神殿の丘に、ユダヤ人は、原則入らないというのが、政府の基本方針である。
リスクを伴って、治安部隊に守られながら、入ることは可能ではああるが、ユダヤ人が、神殿の丘の中で祈ることはゆるされていない。