南北国境おちつく 2012.11.14

<北部ゴラン高原の国境>

13日は、丸一日シリアに面するゴラン高原にあらたなミサイルの動きはなく、北部国境は静かな一日となった。

シリアの内戦収束にむけて、反体制派組織代表として11日立ち上がったシリア国民連合。アラブ連合が承認したのに続いて、フランスが西側としては最初に承認の意向を発表した。

ジハード(聖戦)主義組織を含む雑多の組織であるため、アメリカはまだ承認していない。

<南部ガザ国境>

南部国境は、エジプトの仲介でハマスが停戦を受け入れたとのニュースが入った後の14日の朝、アシュドドにミサイルが一発着弾したが空き地におちて被害はなし。午後にもアシュケロン方面に一発着弾したが、こちらも被害はなかった。

ネタニヤフ首相は閣議において、「イスラエル市民の生活を脅かす者をそのままにしておくことはない。首相として私がすることは”時”をみきわめることだ」と語った。

これは、可能性が示唆されていた「大規模反撃は今ではない」との印象を与える一方、ガザ地区へは、暴力には必ず報復があるとの釘をさす発言となった。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

コメントを残す

*