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レバノン南部パレスチナ難民キャンプで大爆発
10日夜、レバノン南部の港湾都市ティルスのパレスチナ難民キャンプで、大爆発が発生。明確ではないが、12人が死亡したとに報道もある。近隣住民によると、爆発したのは、モスクで、ハマスの武器保管庫であったとみられる。ハマスは、これを否定しておらず、防衛のために武器だったと説明している。
In the last 30 minutes minutes multiple explosions have occurred in the Al-Burj Shemali refugee camp near Tyre, #Lebanon. Multiple reportedly taken to hospital near by. The cause is currently unknown. pic.twitter.com/ilyW5mmYHn
— Aurora Intel (@AuroraIntel) December 10, 2021
レバノンについては先週、イスラエルのメディアが、ガザのハマスが、将来のイスラエルとの戦闘に備えて、レバノンにその支部を立ち上げていると報道していたとのこと。
レバノンには、シーア派テロ組織ヒズボラがいるが、そのレバノンでスンニ派のハマスが支部を立ち上げたということは、ヒズボラの許可がなければありえないことである。ヒズボラとハマスが共有するのはイランである。イランが、ハマスのレバノン支部たちあげに関係していた可能性が高い。
Times of Israelによると、レバノンには12以上のパレスチナ難民キャンプがある。それらすべてにハマスが入り込む可能性が出てきたということである。
www.timesofisrael.com/hamas-says-weapons-cache-that-exploded-in-southern-lebanon-was-for-defense/
ガザ国境に最強の防護壁完成
ハマスのイスラエルへの敵対がエスカレートする中、イスラエルは、今月7日、ガザとの国境に建設中だった鉄壁の防護壁を完成したと発表していた。壁は、地上高さ9メートルのコンクリートの壁と、6メートルのハイテクセンサーが散りばめられた鉄のフェンスからなっている。ガザとの全国境65キロをカバーし、その壁は海上にまで至っている。ところどころに見張り地点も設置されている。
無論、地上だけでなく、地下トンネルを早期に察知するセンサーが配備された壁が地下深くにまで達している。この壁の建設は2014年に始まり、1200人の労働力と、11億ドル(約1300億円)を費やしたとのこと。
<石のひとりごと>
これにより、イスラエルは、ガザからの侵入を防ぎ、不要に大規模な戦闘に入らなくてもよいということだが、ガザのあまりにも貧しい現状を考えると、なんとも桁はずれの投資にもみえなくもない。結局、イスラエルはハマスよりはるかに多くの出費を強いられてきたのである。
しかし、周辺市民を守ることに本気であり、戦争を防ぐことへの必死の現れともいえる。パレスチナ人のためにも、この壁が破られることのないよう。また霊的な守りがこの上にあるようにと祈る。それもまたイスラエルだけでなく、パレスチナ人のためにもである。