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南レバノンでまた5人戦死:愛されたラビ含む
南レバノン国境付近で、ヒズボラとの戦闘は今も続いている。イスラエルがイランを攻撃した26日(土)夜のヒズボラとの銃撃戦で、5人の予備役兵が戦死。14人が負傷し、うち5人は重傷と発表された。
ラビ・アブラム・ヨセフ・ゴールドバーグ大尉(43)、ギラッド・エルマレイク上級軍曹(30)、アミット・ハユート大尉(29)、エリアブ・アムラム・アビトブル少佐(36)、サウル・モヤ軍曹(47)
ラビ・ゴールドバーグは、宗教シオニストで、軍のラビであるとともに、エルサレムの高校でも教育に携わっており、人々に愛されていたラビだった。
南レバノンでは激戦が続いており、重傷となって治療を受けていながら死亡した人加え、先週だけで24人が戦死していた。
現地メディアによると、先週だけで、56人の子供たちが父親を失った。
ヒズボラのロケット弾も続く:北部で負傷者続く
ヒズボラのロケット弾も相変わらず、朝から1-2時間おきに、イスラエル北部ガリラヤ地方などへ飛来している。
27日(日)、アッコとカルミエルの工場地帯へのドローンによる攻撃で、男性(61)が中等度、男性(31)が軽傷を負った。午後には、アラブ人の村タムラに着弾し、破片にあたって女性(57)が重傷。女性2人(21、13)も軽傷を負った。
戦争の目標はどこに?ガラント防衛相がネタニヤフ首相に抗議の手紙
ガラント防衛相は、イスラエルがイランへの攻撃を実施する前に、ネタニヤフ首相や、閣僚たちに対し、戦争の目標が不明確になっているとして、目標を修正しなければならないと警告する書簡を送っていたと、イスラエル国内メディアが報じた。
当初は人質を奪回するために、ハマスと戦争に突入したのだが、今では、ヒズボラだけでなく、西岸地区、イランとの戦闘にまで拡大しており、どこが到達目標かわからなくなっているというのである。
ガラント防衛相は、イランの戦争への抑止(イランへの攻撃後達成?)、西岸地区でのテロ抑止などを提案しているという。
しかし、ガラント防衛相は、左派と右派の間にいるので、今の右派政権からは、孤立する立場にある。まもなく解任させられるとの味方も出ている。