最近、毎日のように、ヒズボラのイスラエル北部への攻撃が行われていることはお伝えしておる通りである。先週26日にさかのぼるが、ヒズボラが、ゴラン高原に60発ものカチューチャロケットを発射した。
複数発は、走行中のバスの近くに着弾したため、乗客は、すぐに下車して、身を伏せなければならなかった。幸い負傷者はなかった。「お母さん、お母さん」と言っている乗客。すぐに母に電話したのか、「お母さん、大丈夫だからね」との声が聞こえる。
Footage circulating on social media shows rockets launched from Lebanon impacting close to a bus in the Golan Heights.
Hezbollah said it fired some 60 Katyusha rockets at an army base in the area.
There are no reports of injuries in the barrage. pic.twitter.com/bpXtFNOXK4
— Emanuel (Mannie) Fabian (@manniefabian) February 26, 2024
イスラエル軍は、攻撃元地点への反撃を実施。この大規模な攻撃や、先のキリアット・シモナへの攻撃を指揮したとみられるヒズボラ司令官、ハッサン・フセイン・サラミを殺害した。
その後もヒズボラとの応酬が続く中、29日、イスラエル第3の都市ハイファサイレンがなり、迎撃ミサイルが発動。撃墜に成功して、ハイファには被害はなかった。イスラエルは、攻撃に関わったとみられるレバノン南部の村カフラへの攻撃を実施した。
イスラエルとヒズボラの攻防は、ずっと続いており、イスラエルの攻撃はヒズボラだけでなく、シリアやイランにも拡大している。この12月以来だけで、イラン革命防衛隊将校が6人は死亡している。
3月10日に始まるラマダンに突入した際に、どうなっていくのか。ガザ情勢の行方によって、ヒズボラとその背後にいるイランが本格的な攻撃に出るかどうか、懸念されている。