初のイスラエル製観測衛星打ち上げ成功 2017.8.2

8月2日早朝、100%イスラエル製としては初めてになる観測衛星2基が、南アメリカのフランス領ギアナから打ち上げられた。

1基は、農業を主要目的にした世界最小の地球観測用の衛星で、技術も部品も100%イスラエルで作られた。フランスとの提携で作られたためか、ビーナスと名付けられている。もう一基は、イタリアの軍事衛星OPTSTAT-3000で、こちらも100%イスラエル製である。

今回注目されているビーナスは、重さ265キロと世界最小だが、地上720キロ上空から送ってくる写真データは高画質で、自然災害などの研究にも役にたつものとみられる。これから4年半、上空で働きをする予定。

ビーナスからのデータはいったんスェーデンの基地で受信され、そこからイスラエルに関連するデータはイスラエルに送られてくる。IAI(イスラエル航空産業)は、今後送られてくる写真の分析に500万シェケルを投資する。

www.timesofisrael.com/israel-launches-first-environmental-research-satellite-venμs/

ヨーロッパでは、BDSとよばれるイスラエル製品のボイコット運動がさかんだが、これいかに、衛星はしっかりイスラエルから調達しているようである。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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