ウクライナのゼレンスキー大統領が、プーチン大統領の4州併合宣言や、ロシアとの交渉に応じることなどありえないことである。ウクライナ軍は、これまでと同様、4州周辺での戦闘を継続している。
ロシアは、プーチン大統領の4州併合スピーチの直前、ウクライナを牽制するためか、19-30日にかけて、ウクライナ各地へ多数のミサイルやドローンによる攻撃を実施した。最も激しい攻撃は、ザポリージャで、検問所で列をなしていた市民30人が死亡。88人が負傷した。
この他、ミコライエフへの攻撃で少なくとも2人が死亡。19人が負傷。ドニプロではバス停が攻撃を受け、南部の都市では、イラン製自爆ドローンによるこうげきがあった。
www.nytimes.com/2022/09/30/world/europe/zaporizhzhia-attacks-civilian-deaths.html
ゼレンスキー大統領は30日、NATO(北大西洋条約機構)への加盟を申請する方針を表明した。もし加盟が決まった場合、ウクライナに攻撃があった場合、NATO(アメリカ軍を含む欧米軍)が、共に反撃をすることになる。ロシア対NATOの図式ということである。
ウクライナのNATO加盟が成立するためには、加盟国が前回一致することが条件なので、実際にはこれが実現するかどうかは、現時点ではまだわからない。しかし、プーチン大統領の西側への正面切った挑戦を見ると、NATOとロシアが直接対決することも全くは否定できない可能性もありそうである。