1、カイロでの交渉
ハマス、イスラム聖戦代表を含むパレスチナ自治政府代表と、イスラエル代表が、エジプトの仲介で明日にも交渉を始める。
パレスチナ側の要求は、一昨日お伝えした通りで非現実的。Yネットによると、エジプトはハマスに、「ガザの空港と港、エジプトとの国境ラファの開放については、話し合う事すらしない。」と伝えたという。
イスラエルからの要求の焦点はガザ地区の非武装化。こちらもハマスに負けず劣らず非現実的である。このような状態でどんな交渉になるのか・・・。
また今後、ガザ地区再建のための建築資材の搬入が必要になるが、これが問題である。前回のガザ地区攻撃の後、イスラエルはセメントなどの建築資材がガザに搬入されることを禁止した。
しかし、ブーイングが高まったために、搬入を受け入れたのだが、案の定、それらのセメントや資材が、トンネルの材料になっていたのである。
ケリー国務長官はカイロでの交渉には参加しないだの、ケリー氏とネタニヤフ氏の事前電話打ち合わせが途中で途切れただの、アメリカももううんざりしているという感じのニュースが飛び交っている。
2、国際社会との外交バトル
今後、パレスチナ側が、イスラエルを多数の民間人を殺害した戦犯としてイスラエルを国際法廷に訴えたり、国連からも非難決議が出るなどで、今後は外交的なバトルになっていくと思われる。
イスラエルは、「ハマスの民間人を盾にするのが戦略。ハマスこそ戦犯だ。」と主張している。幸い。それを証明するものがいくつかある。その一つがハマスの市街戦マニュアル。
イスラエル軍がガザで押収したものだが、「イスラエル軍は民間人がいれば発砲にかなり制限が出る。」などと、人間の盾が有効であることを教示する記載がみられる。http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/183757#.U-Fjm6W9BCs
また戦闘中ガザ地区内部で取材していたジャーナリストたちが、病院近くからミサイルを発射している様子、記者たちの宿泊ホテル脇の人口密集地帯で、国連の旗を掲げている建物も近い場所からミサイルを発射する様子などを、テレビ中継していた。
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4555419,00.html
今後、この点について、国際社会がどう動いて行くのか注目される。