<イスラエルの現状>
7日0時の段階で、イスラエルの感染者は、9248人。過去8日間の間に倍になった。
死者は、65人。人工呼吸器に依存する人は、117人。重傷者は、149人。昨日の死者の中で、最も若い男性(37)が含まれていた。死亡した人は皆基礎疾患をもつ人であったとのこと。
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こうした中だが、イスラエルは今年も8日日没から過越(ペサハ)の夜を迎える。
ネタニヤフ首相の指示により、7日午後7時から12日までは、国をあげてのロックダウンとなり、都市間の移動は禁止され、道路封鎖とともにバスなどの故郷交通機関も止まる。過越の初日夜、8日午後3時から9日朝までは、戒厳令のように、家から出てはならないとしている。
ロックダウンに備え、7日のスーパーは、10人づつしか入れないので長い列だったと友人より。たまごの買い占めで、過越に必要な卵が買いにくかったとのこと。また7日夕刻までの道路は、地方の家族の元へ向かう車で大渋滞となった。
ホテルで隔離となっている人は、皆感染しているので一緒にセダーを行うとの情報もあるが、未確認でデマとのうわさもある。一緒でなければ、各部屋で一人で過ごすことになる。ズームで家族とともに過ごせればよいが、ホテルにいる人々のためにも祈らなければならない。
過越でも関係なく、休み時間さえもなく働いている医療従事者とその家族、各分野で保健省のサポートに入ったり、変わらず南北国境で警備にあたっている兵士たちと、その家族に祝福があるように祈る。
<ズームによる過越>
7日は、過越の第一段階となるハメツ(種ありの小麦粉など)を廃棄したり、異邦人に売ったりする儀式の日であった。今年は、リブリン大統領はじめ、各団体みな、ズームを通じてハメツに関する律法を実施した。
8日の過越のセダー(特別な夕食の儀式)は、家の中で家族だけで小さく行うことになるが、ズームを介して仲間とともにセダーを行うとの声も多い。
エルサレムのメシアニックの一つ、エルサレム・アッセンブリーでは、メノー牧師宅のセダーに、イスラエルにいる教会員で、ともに過ごす家族のいない一人暮らしの人が、ズームでの参加に招かれている。
画面の中でしか会えないのは、なんともいえない悲しさもある。しかし、「これもやがて終わる。」と信じて、支え合うことは可能だ。今夜、新型コロナというわざわいが、イスラエルの神、主に目を向けているすべての人々の家を過越ていくように。
イスラエルフィルハーモニーから、励ましのズーム越し演奏: 過越メドレー(約3分)
Happy Passover! A musical greeting from the Israel Philharmonic youtube