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イスラエルの人質家族がICCに正式訴え
人質・行方不明者家族フォーラムの代表団約100人は、数十人の弁護士を伴って、14日、オランダのハーグに到着。
国際刑事裁判所(ICC)に対し、残虐行為(大量虐殺、拷問、性暴力など)と拉致という、重大な犯罪を犯したハマス指導者らは、戦争犯罪にあたると提訴した。提訴状は1000ページに及んでいる。
ICCは、先に南アフリカが、イスラエルを国としてジェノサイドだと訴えた国際司法裁判所(ICJ)とは違う裁判所で、個人を刑事犯罪者として訴える裁判所である。有罪とされた犯罪者は、実質的な刑罰を受けることになる。
弁護団長のシェリー・アヒブ・イェイニ博士は、この訴えが、人質解放への圧力にもなりうると主張している。確かに、イスラエルのラファでの軍事攻撃をガザ民間人への人道問題だとして、非難している世界に対し、では、ハマスがしたことは何なのかと言い返すことにもなる。
代表団には、数百人の支持者が同行し、人質の即時解放を訴える集会も行われた。
女性への性暴力:元人質が証言
今回、特に強調されているのが、ハマスによる性暴力である。10月7日の集団暴行、性器切除といった超非人道的な拷問。また、解放された人質が、ガザで女性たちが、性暴力に遭っていることを証言している。
たとえば、頭に銃を突きつけられながら性行為を強要される、というようなことである。現在、ガザには、まだ女性たちが16人おり、ハマスの性暴力で、妊娠している人がいるかもしれないとの懸念も出ている。「こんな犯罪を見逃してはならない。世界は目を覚ますべきだ」とイスラエルは訴えている。